馬場花木園の旧藤本家住宅(金田正和館長)で10月30日から11月8日までの間、重陽の節句のイベントが行われた。
重陽の節句は、菊の節句とも呼ばれ、酒や枕など、菊を様々に用いて健康を祈願する行事。
旧藤本家住宅の開館以来、初めてとなる重陽の節句。金田館長は、菊を借りるために農園を回るなど奔走し、横浜北部菊花会から許可を得ることができた。
3本仕立てが20鉢
同園に飾られたのは、後の1輪を高く、前の2輪は同じ高さに育て、形作る3本仕立てが20鉢ほど。展示会などに出せる基準に惜しくも達しなかったが、鉢底から花までの高さが130cmほどと、立派に成長したものだ。住宅の中や入口付近に置かれ、美しく彩った。
11月3日には、重陽の節句の解説や、菊を浮かべた日本酒を提供する企画も実施された。
金田館長は、菊が強い香りで邪気を払うとされていることや、菊に被せて香りなどをしみ込ませた綿で体を吹いて不老長寿の願う「被(き)せ綿」という行事を解説。参加者は菊酒を楽しみながら、興味深く聞いていた。
参加者の一人は「親戚が育てていて見たことはあったが、やはり綺麗。育てるのも難しく、そう簡単には見られないため、来てよかった」と笑顔を見せた。
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