神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2021年1月1日 エリアトップへ

新時代にチャンス見つけて 区内飲食店 厳しい中でも前を向く

社会

公開:2021年1月1日

  • LINE
  • hatena
魚春ととやと永井さん
魚春ととやと永井さん

 コロナ禍で大きな打撃を受けている飲食店。工夫を凝らしながら営業を続けている鶴見駅近くの2店舗を取材した。

◇ ◇ ◇

 鶴見中央で人気の海鮮料理屋「魚春ととや」。創業31年、同じ運営母体である下野谷の魚屋「魚春」は100年を超える老舗。そんな歴史ある店舗も、コロナ禍で大きな影響を受けている。

 駅近で、サラリーマンの利用が7割ほどを占めていたという魚春ととや。テレワークも進んだことで、駅周辺の人手は減り、仕事帰りの飲み会もなくなった。コロナ禍で月の売上は良い時でも昨年比3割減。半減以上の月もあった。それでもお弁当のテイクアウトを始めるなど工夫し、国の飲食店応援事業である「GoToイート」もあった昨年の10月は8人ほどの会食が入るなど、「少しずつ戻ってきた」と回復の兆しを感じていたという。

 しかし、秋を過ぎ訪れた第3波。繁忙期であるはずの12月は宴会キャンセルが相次いだ。魚春もお通夜などで出していた大皿料理の依頼が激減。店舗統括の永井寛子さんは「厳しい。続けられない店も増えてくると思う」とつぶやく。

人の温かさに触れ

 苦しい中でも感じたのは、人の温かさ。こんな時だからと、一品多く頼んだり、応援の言葉をくれる人がいた。さらに、企業と飲食店が一緒になって作ったテイクアウト情報冊子「うちメシ応援プロジェクト」など、区内全体で飲食店を応援する機運が高まった。

 永井さんは、地域の取組にも主体的に協力し、他の飲食店への情報提供なども積極的に行う。来店客からのアドバイスなども進んで試していく心構えだ。「あの頃はよかったじゃ前に進めない。何もやらなくても苦しいのだから、新しいことをするチャンス。皆で助け合えるといい」と前を向いた。

「わいわい賑わう店」 夢見て

 鶴見駅西口すぐのスペイン料理店「PEKOPEKO」は、緊急事態宣言中の昨年4月にオープンした。一昨年の12月から準備を進め、工事開始は3月。コロナがまん延してきていても、後戻りはできなかった。

 オープン1週間前からテイクアウト用のチラシを店頭に置き、用意していた花輪は自粛。予定していた招待会も中止し、こじんまりとした開店となった。

 初めは売上の6〜7割がテイクアウト。しかし、包装に手間がかかり、お酒の注文はないため、イートインよりも売り上げは見込めない。「店内対応しながらなので、正直きつい部分もあった」。6月からは店内客が増え、政府の応援事業もあり状況は以前よりも良くなった。「いけるかも」と思っていた矢先、12月に入って自粛傾向が強くなった。

 同店では5人以上の宴会は自主的に断っている。「入れたい気持ちはもちろんあるが、周りの目もある。将来も考えて今は辛抱するしかない」と塩田貴樹店長。本来目指していたのは、本場スペインのようなわいわいと賑わう店だ。「飲食を気軽に楽しめるようになることを信じて、できることをやっていく」。
 

透明板で仕切られたペコペコの内装
透明板で仕切られたペコペコの内装

鶴見区版のローカルニュース最新6

横山剣さんら出演 年に一度の横浜感謝祭「ハマフェスY165」が5月25、26日に

注目のパラスイマー集結

国際プール

注目のパラスイマー集結

5月3日から3日間

5月2日

三ツ池公園で花植え体験

三ツ池公園で花植え体験

5月25日

5月2日

本の修理を受け付け

本の修理を受け付け

区民活動センターで

5月2日

横浜・大佛次郎記念館で仏画家 ポール・ルヌアール没後100年企画展

OTABISHO(おたびしょ)開業

みなとみらい

OTABISHO(おたびしょ)開業

能と狂言の紹介施設

5月2日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

鶴見区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook