高津区からも多くの生徒が通う「川崎市立橘高等学校」(中原区)のバレーボール部が、男女そろって「第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(通称春高バレー)に出場する。11月に行われた県の予選会では、男子は出場135校の中で優勝、女子も出場137校の中で準優勝と健闘。神奈川県下の春高バレー出場枠は男女ともに2枠で、見事に全国への出場権を勝ち取った。
「挑戦」をスローガンに掲げてきた同部。予選優勝を目標に、男子はスパイクのパワーをつけるための筋トレや、レシーブ力を向上するために技を磨き、女子は個人でサーブカットやスパイクの練習を強化。これまで最後の決勝で勝ちきれないことを課題に挙げ、自分たちに何が足りないか、互いに思っていることを話し、気持ちを一つにした。
男子キャプテン・楠本瑛士さん(3年)は県予選の決勝が一番印象的だったとし、「春高出場は1つ前の試合で決まっていたが、チーム全員の気持ちがそろった試合だった」と振り返った。女子キャプテン・山崎希々花さん(3年)も決勝が最も印象深いといい、「今まで敗れていた横浜隼人高校に前まではストレート負けしていたけれど、今回は1セット取ることができた」と話した。
本選で「恩返し」を
同部の特徴は男子はレシーブと守りの硬さ。特にレシーブ力に自信を持つ。女子は身長の高い選手が多く、高さを生かしたスパイクとブロックが武器。コンビ力で攻撃を仕掛ける。
男子の春高での目標は「優勝」だ。3年生は本選を最後に引退ということもあり、毎日全力で取り組み、気持ちを高めて優勝を狙う。「そのためにすべての技術を今以上に向上すること」を目指す。女子の目標は「ベスト4」。個々の技術を上げながらチーム力を高め、互いを補い合いながら粘り強いバレーを意識する。
石井和希コーチは、「大きな崩れもなく練習の成果を発揮していた。去年は本選に出られなかったので、思いを背負って戦っていたことを誇りに思う」と予選を回想。大野勝弘監督は「みんな楽しんで試合に挑んでいた。その雰囲気と勢いで春高でも活躍してほしい。先輩や応援してくれる人にいい報告をして恩返しするためにも一戦一戦を悔いなく戦い勝ち上がってほしい」と話した。
春高バレーは男女ともに来年1月4日から東京体育館(東京都渋谷区)で開戦。8日に決勝戦が行われる。
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