神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2021年2月5日 エリアトップへ

多摩川の水害対策を考える【4】 今も残る爪痕、「もう一度ここで」 とどろき水辺の楽校 鈴木眞智子さん

社会

公開:2021年2月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
活動フィールドを指差す鈴木さん。手前の太い倒木はかつての看板=2021年1月26日
活動フィールドを指差す鈴木さん。手前の太い倒木はかつての看板=2021年1月26日

 川崎市内に爪痕を残した令和元年東日本台風。また来るかもしれない洪水や水害を私たちはどのように予測し、備えればよいか――。4回目となる今回は、とどろき水辺の楽校に発足から携わる鈴木眞智子さんに話を聞いた。

♢  ♢  ♢

 2002年から活動を始めた同団体。等々力をフィールドに、がさがさや野鳥観察会、凧揚げなどを催して川崎の子どもたちに多摩川の魅力を伝えてきた。だが一昨年10月、台風19号が活動場所を直撃。じっとしていられなかったという鈴木さんは翌日、車で様子を見に訪れた。「辺り一面どろの海。私たちの看板も倒れていて。声も出ないほどショックだった」と振り返る。その翌日は、幸区の自宅から歩いて訪れた。「泣いている人、見物に来ている人さまざまだった。私も悲しかったけど、家が被害を受けた人の方がもっと大変だと自分に言い聞かせていた」と話す。

多摩川と育った川崎

 これまでも何度も台風に襲われ、その度に多摩川は形を変えてきた。今回も、川辺に続く道や魚らん川と呼んでいた水路がなくなった。「それも多摩川の興味深さ。20年前と今ではぜんぜん違う景色」と思いをはせる。

 だが、今回の台風は規模が違った。台風から約1年4カ月、今だフィールドを覆う倒木はそのままで、活動を再開できていない。直後から国土交通省に撤去を働きかけているが、思うように進まないという。「今年は具体的な企画書を作り、国交省や他の団体とも協力していきたい」と呟く。

 時間を見つけては多摩川を訪れる鈴木さん。愛する多摩川の魅力を、再び子どもたちに伝えていくにはどうしたら良いか、日々頭を抱える。それでも、「川崎は多摩川と育った街。ここに来ると心が洗われる。まずは今年、何か一つでもここで開催できたら」
 

取材に応じた鈴木さん
取材に応じた鈴木さん

中原区版のローカルニュース最新6

地域医療支援病院に

井田病院

地域医療支援病院に

紹介率など要件クリア

4月25日

50年の歴史 写真・動画で

50年の歴史 写真・動画で

中原市民館が募集

4月24日

下新城 2年ぶり優勝

下新城 2年ぶり優勝

中子連ドッヂボール大会

4月23日

精神疾患者 支援を考える

精神疾患者 支援を考える

5月14日 市総合自治会館

4月22日

子ども向け絵本講座

子ども向け絵本講座

5月、中原市民館で

4月20日

人口155万人を突破

川崎市

人口155万人を突破

政令自治体で6位の規模

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook