大切な人との死別などにより、心身に苦痛が生じる状態をいう「グリーフ」。そんな悲しみや苦しみを抱きながら生きる人を支える「グリーフケア」の存在や意義への理解を深める講演会が、2024年1月13日(土)に川崎市総合自治会館(中原区小杉町3の600)のホールで開催される。
地元でボランティア活動を行う「グリーフケアカフェあかりmāmā」が、川崎市の助成金事業として行う初の講演会。講師には、公認心理師で日本グリーフ専門士協会代表理事の井手敏郎氏を招き、「たいせつな人をなくした方へ〜哀しみと共に歩むグリーフケア〜」をテーマに講演する。著書『大切な人を亡くしたあなたに知ってほしい5つのこと』でも伝えている、喪失の中でも歩んでいくための手がかりなどについて語る。
講演会は午後2時(1時45分開場)から4時。定員は先着80人で、参加費1000円。
経験者として寄り添い
看護師の國富多香子さんと傾聴カウンセラーの伊藤れいこさんが昨年立ち上げたグリーフケアカフェあかりmāmā。2人ともグリーフの経験者で、日本グリーフ専門士協会の会員として、多くの人と向き合ってきた経験をいかし、参加者の思いや悩みに寄り添う場を毎月設けてきた。近年グリーフケアへの注目も高まり、映画「グリーフケアの時代に〜あなたはひとりじゃない〜」が12月1日から全国で上映。それでもまだグリーフという言葉すら知らずに悩む人も少なくないという。「グリーフの要因も、親、兄弟、子どもだったり、別れ方も人それぞれ。対象がペットということも。分かち合いの場になれば」と、一人ひとりと向き合っている。
講演会の申込・問合せはメールgrief.mama.event@gmail.comで。
![]() 主催する國富さん(右)と伊藤さん
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