中原警察署は4月2日、小学生14人を「交通安全児童指導員」に委嘱した。今後は1年間を通し、キャンペーンなどの機会を利用し街頭や商店街などで交通安全を呼び掛ける。
委嘱式では、児童はそろいの黄緑色の制服とオレンジのスカーフ、ベレー帽姿で出席。佐藤智宏警察署長と交通安全協会の伊藤稔会長から委嘱状と記念品が手渡された。
式典で佐藤署長は「42年目を迎えた児童指導員は、神奈川県内でも中原区だけで行っている取り組み。これからは模範となって学校の友だちや周囲の人たちに正しい交通安全のルールを伝えてほしい」とあいさつ。伊藤会長は「自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化されたが、着用率は10%に満たない。自分の命は自分で守ることを君たち自身が率先してほしい」と話した。
今年のリーダーを務める石野萌々花さん(中原小6年)は「交通安全ルールを守り、事故を防ぐ活動をみんなでがんばりたい」と意気込みを語った。この取り組みは、1982年から中原区独自のものとして続いている。子どもたちが自発的に交通安全を呼び掛けることで、市民の意識向上に一役買っている。
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