神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2013年7月26日 エリアトップへ

ALL鎌倉映画祭を発案した 酒井 太郎さん 雪ノ下在住 43歳

公開:2013年7月26日

  • X
  • LINE
  • hatena

「伝える」被災地の現実を

 ○…7月から9月の毎月11日に東日本大震災のドキュメンタリーを上映するALL鎌倉映画祭を企画した。「2年の時が経って、被災地の現実を映した作品がどんどん完成してきている。少しでも紹介できればと思って」と話す。2回目となる8月は高校生らによるワールドカフェも予定。「3月11日前後は関心が高まるけど、後はさっぱり。だからこそ、夏の時期にやることを決めたんです」と強い眼差しで語る。

 ○…生まれも育ちも鎌倉。実家はかつて「松ノ湯」という銭湯を若宮大路沿いで営んでいた。父親がかかりつけにしていた医師に憧れたことから、医大へ進学。卒業後はアメリカでその技術を磨いていたが、心臓病を患った息子の治療を日本でやりたいと思ったことから鎌倉に戻り、2007年に雪ノ下に内科クリニックを開業した。「地元の人は僕のことを先生じゃなくて太郎ちゃん、と呼ぶ。とても居心地が良い」と優しい笑みを浮かべる。

 ○…「銭湯の常連のお客さんから多くのことを教わってきた」という幼少期の経験と、医師として直面する高齢者の孤独死の問題などから、地域における銭湯の有用性について講演を行ってきた。2011年初めに知人が立ち上げた「震災銭湯をつくる会」に誘われ、共同代表に就任。災害時に地域の拠点となる銭湯建設を目指す活動を開始した。その矢先に東日本大震災が発生し、9日後には宮城県へ。地域の協力を得ながら往診に向かった。「取り残された寝たきりの人たちは避難所の存在さえ知らない状態。このままじゃいけないと思った」と継続的な支援を決意したという。

 ○…最近は地元で支援を行う団体同士の交流も増えており、今回の映画祭もこうした繋がりから実現した。仕事に活動にと忙しい日々が続き「自分の時間がほとんどない」と苦笑い。それでも「被災地のために、地元でできることを続けていきたい」と前を見据えた。
 

鎌倉版の人物風土記最新6

佐伯 紗菜さん

ウインドサーフィンで世界ユース大会に出場する

佐伯 紗菜さん

雪ノ下在住 18歳

12月1日

にじたろうさん(本名:戸塚太郎)

「第30回キネコ国際映画祭」短編部門でグランプリを獲得した

にじたろうさん(本名:戸塚太郎)

今泉台在住 47歳

11月24日

田島 恵さん

ビューティージャパンのカルチャー部門でグランプリを獲得した

田島 恵さん

西鎌倉在住 53歳

11月17日

佐々尾 優佳さん

全国最高賞を受賞した清泉女学院中学校音楽部の顧問を務める

佐々尾 優佳さん

藤沢市在住 41歳

11月10日

大貫 詩織さん

「産後ケア銭湯」に取り組む助産師でYoutuberとしても活動する

大貫 詩織さん

大船在勤 31歳

11月3日

山口 彩華さん

湘南鎌倉医療大学「湘翼祭」(11月3日)の実行委員長を務める

山口 彩華さん

市内在住 20歳

10月27日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2023年12月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook