鎌倉市観光協会は6月28日、鎌倉プリンスホテルで2017年度の通常総会を開き、大森道明氏(66)を新会長とする新たな役員人事を決定した。
昨年10月に開設した観光案内所での雇い止め疑惑に端を発し、市議会での補助金の削除や復活に揺れたことなどから、注目を集めていた今回の総会。
5期10年にわたって会長を務めた井手太一氏が退任。また従来、同協会の会員から「個人として」依頼し選任していた理事を、商工会議所や市商店街連合会など、市内全域に会員を持ち、観光に関係する団体から推薦を受けた代表者から選ぶことになった。
その結果、理事21人のうち13人が新任となり、副会長には波多辺弘三氏(商工会議所専務理事)、奈須菊夫氏(市市民活動部長)が新たに就任した(京急バス取締役社長の平位武氏は副会長に留任)。
また「専門家」として、大学教授や旅行代理店JTBの社員も新たな理事となり「組織の透明性を高めながら外部の視点を取り入れ、オール鎌倉での体制づくりを目指した」とする。
大森氏は総会後の記者会見で「国がインバウンドに力を入れるなか、鎌倉には狭い地域に多くの人が入り込み、住民の生活に支障が出ている。こうした課題を解決しながら、近隣市町村とも連携し、より大きなエリアで観光振興に取り組みたい」と話した。また花火大会については「今年は裏方としてサポートする。来年以降についてはこれから話し合う」とした。
新会長の大森氏は観光土産品の卸問屋「大森商店」の代表取締役で、鎌倉食品衛生協会副会長。12年前に同協会の理事となり、4年前から副会長を務めてきた。
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