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鎌倉のとっておき 〈第48回〉 鎌倉と蒙古襲来絵詞

掲載号:2018年11月9日号

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季長が身を清めた由比ヶ浜
季長が身を清めた由比ヶ浜

 蒙古襲来絵詞というと歴史の教科書に写真入りで掲載されていたので、イメージの湧く方も多いであろう。馬に乗った御家人(竹崎季長)が、炸裂する「てつはう」と飛び交う矢の中、モンゴル兵に立ち向かう季長の武功を描いた絵入りの物語である。

 蒙古襲来絵詞の内容は多岐にわたるので、ここでは鎌倉が描かれた部分のみを紹介したい。主人公の竹崎季長は、文永の蒙古合戦で先駆けをしたが、その武功を報告してもらえなかった。そこで九州から鎌倉へ向かい幕府に直訴する。季長は鎌倉に着くと、由比ヶ浜で身を清め、鶴岡八幡宮で訴えの成就を祈願した。ただ簡単には幕府要人と接触ができず途方にくれる。そこで再び鶴岡八幡宮に参詣し一心に願う。そして、ついに恩賞奉行の安達泰盛に面会が叶う。絵詞には甘縄にあった安達泰盛の屋敷で対面する様子が描かれている。安達泰盛は季長の主張を聞き、恩賞の約束と馬を与えた。そして季長は九州に戻った後に、自身の功名と蒙った御恩を後世に残す為、絵詞の製作を絵師に頼んだ。こうして伝来したのが蒙古襲来絵詞である。

 このように鎌倉の歴史には、人と人の繋がりと、その想いを大事にした物語が今も残っている。

浮田定則
 

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