9月18日にイベントを主催する「鎌倉竹部」で代表を務める 樋口 純子さん 極楽寺在住 43歳
楽しく、持続的に
○…市内極楽寺での竹林整備がきっかけで2年前に発足した「鎌倉竹部」の発起人で、代表を務める。天然資源である竹の利活用を、衣食住のさまざまな切り口から考え、形にしていく。現在は35人の部員が在籍し、月1回の定例会の他、竹を用いたワークショップやイベント、竹細工講座などを企画。「竹林整備だけに留まらず、竹の地産地消を促すことで団体の持続性を追求したい」
○…福岡県出身。大学卒業後は横浜の会社に勤務。竹とはもともと無縁の生活を送っていたが、7年前に転機が訪れた。娘が生まれ、自然豊かな暮らしを求めて鎌倉に移住。地域で何かしたいと思っていた矢先、自宅裏の竹林に目を付け、「放置すると倒竹やがけ崩れのリスクがある。伐採後の竹も活用できないか」。房総半島で竹を生かした活動をする団体を訪ね、鎌倉での活動を模索した。
○…「鎌倉竹部だけでは食べていけない」と、都内でのアパレル業と二足の草鞋を履く。今年から嘱託社員になったことで、鎌倉竹部の活動にも多くの時間を割けるようになった。仕事をしながら竹に関わる日々は、バランスが良くて心地よい。現在の目標は、竹に寄り添う暮らしを加速させること。「仕事として受ける機会が増えることで、趣味から生業へ変化させたい」
○…鎌倉竹部では、会社で得られない人間関係を築くことができ、部員を「友達や家族に近い存在」と語る。肩書きは代表だが、個々の持つスキルやネットワークを生かした組織づくりを心がける。マネジメントする上では、企業の立ち上げに関わる仕事に従事する夫の応援も心強い。「竹林は人の手を加えないと朽ちていく。楽しみながら地域に還元できる活動を続けたい」
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