湘南漁協鎌倉支所の運営委員長を務める 木村 和俊さん 坂ノ下在住 60歳
和気あいあいと
○…鎌倉漁協、藤沢市漁協、葉山町漁協、大楠漁協の4つが合併し、「湘南漁業協同組合」が1月に発足。組合員数や漁獲量の減少を背景に、持続可能な運営体制を整えていく中で、鎌倉漁協も輪に加わった。鎌倉漁協は湘南漁協鎌倉支所に看板を変え、肩書きも「鎌倉漁協組合長」から「鎌倉支所運営委員長」へ。湘南漁協の副組合長も兼務する。「名前は変わったけれど、拠点や漁場の範囲はこれまで通り。漁師の未来を考えると、組合を存続できたのはいいこと」と語る。
○…坂ノ下で生まれ、漁師の系譜を継ぐ。小学校、中学校、高校はサッカーに熱中。キャプテンを任されたり、地区選抜メンバーに選出されたりと思い出が色濃く残る。育った環境から、中学の時には漁師の道へ進む決意を固め、三崎水産高校(現・海洋科学高)に進学。18歳の春には漁業組合に加入し、漁師人生を踏み出した。
○…それから40年近くを経て2020年3月30日、鎌倉漁協の組合長に。奇しくも同日、漁師と同期間にわたって継続する消防団員の活動が評価され、消防長官表彰を受けた。その日の午前中は制服を着て消防署へ、午後は漁師仲間と組合の総会。「大変な日だった」と振り返る1日から、鎌倉の漁業をけん引している。
○…好きな魚はアジ、ヒラメ、カマス。特に好んで食べるのが、カマスを使った「水なます」。氷水に味噌をとき、細かくたたいたカマスを入れる。冷や汁のイメージだ。「これがうまい。みなさんにおすすめしたい」と表情を緩める。
○…組合再編によって新たな船出を切った湘南漁協鎌倉支所。「みんなで和気あいあいとするのが好き」というリーダーは、漁師たちの明るい未来に向けて舵を取る。
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