全国の小中学生から詩の作品を募集した「第10回鎌倉文学館こども文学賞」の選考結果が11月２日に発表され、小学生の部は松田薫君（鎌倉市立富士塚小３年）、中学生の部は塩田遥菜さん（鎌倉女学院中１年）がそれぞれ大賞に輝いた。
子どもたちが文学に親しみ、自身の世界観を自分の言葉で表現してほしいと鎌倉文学館（長谷）が主催するこども文学賞。今年は７７４作品が集まった。10月31日に行われた選考では、三木卓さん（作家・詩人）、角野栄子さん（童話作家）、富岡幸一郎さん（文芸評論家・鎌倉文学館館長）が審査した。
１６７点の応募があった小学生の部は、自宅での生活を描写した松田君の『ぼくの手』が頂点に。松田君は前々回、前回と入賞し、３回目の挑戦で大賞を獲得。「まさか獲れると思っていなかった。うれしい」と控えめに笑った。
中学生の部には６０７点が出品。学校のセーラー服に着想を得た塩田さんの『しまうま』が、大賞に。「学校には仲良くしてくれる友達がいてとても楽しい。この幸せを表現したかった」と作品への思いを語った。
大賞以外の受賞者は以下の通り（敬称略）。【小学生】伊東美月（鎌倉女子大初等部）、平田涼真（鎌倉・腰越小）、目黒絢登（横浜国大横浜小）、矢野創太（暁星国際流山小）、成河ゆり（鎌倉・第一小）、大恵朱実（西宮・南甲子園小）、三橋あや（横浜国大鎌倉小）、岩井咲樹（鎌倉・第二小）、猿丸采芽（横浜国大鎌倉小）、國田怜（横浜国大鎌倉小）【中学生】阿保唯花（国立音大中）、佐藤柚音（鎌倉女学院中）、寺内紗優（京都教育大京都小中）、萱野拓朗（静岡大静岡中）、水野結雅（名古屋・守山中）、溝口奏真（上智福岡中高）、糸川想（藤嶺藤沢中）、棚橋彩心（不二聖心女子学院中）、根岸煌太郎（慶應義塾普通部）、牧亜里咲（京都教育大京都小中）
受賞作は、鎌倉文学館で11月20日（土）から12月23日（木）まで展示される。
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