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足柄版 公開:2015年2月21日 エリアトップへ

児童向け月刊誌「たくさんのふしぎ」に掲載された 池田博明(ひろよし)さん 大井町金手在住 63歳

公開:2015年2月21日

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自然の魅力伝えたい

 ○…長年研究してきた知識を活かし、文章を担当した絵本作品『クモと糸』が、児童向けの月刊誌「たくさんのふしぎ」2015年3月号に掲載された。2011年の依頼から3年半かけて完成した作品に「非常に面白い経験ができた。自然が好きな人やそうでない人にもぜひ読んでもらいたい。多くの人が自然に親しむきっかけになったら嬉しい。想像以上の出来栄え」と満足している。

 ○…高校時代に憧れた人類学者に近づこうと、北海道大学理学部で生物学を学んだ。「もともと生物学的な視点から人類学を研究したくてその先生のルーツにならう形で大学を選びました。卒論のテーマにクモを選んだことでその後の人生が変わりました」と、当時を懐かしむ。卒業後は城内高校、山北高校、足柄高校、西湘高校で生物学の教鞭を執った。県青少年センターで児童、学生向けの実験実習の指導も担当した。

 ○…57歳の時に父親の介護のために教職から離れた。現在は生物教科書の編集委員を務め、クモに関する執筆活動のほか、所属する「東京蜘蛛談話会」の活動で全国を飛びまわる傍ら、介護のために父親の住む故郷山形県と妻と暮らす大井町を行き来する生活を送る。「だいたい一カ月の半分くらいは山形にいます。娘が連れてくる1歳半の孫と遊ぶことが最近の楽しみです」と、おじいちゃんでもあるクモ博士の目尻が緩む。

 ○…「日本の南と北のクモが混在することで、世界的に見ても多種多様なクモが人家の近くに生息している」という足柄エリア。「クモだけでなく、自然の中で様々なものに実際に触れるということの大切さや面白さを知ってもらいたい。ゲームやテレビの世界よりもっとたくさんの不思議や感動に出会えるということを地域の子どもたちに伝えていきたい」。自身の活動を通じて生物の研究に対する理解や応援に繋がることを望んでいる。

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