市内在勤インドネシア人 介護福祉士試験に合格 ソンティ・サルティカ・フタジュルーさん
経済連携協定(EPA)に基づく外国からの介護福祉士候補者の受け入れ事業で、社会福祉法人中心会の「えびな南高齢者施設」(浦野正男理事長)に勤務しながら介護福祉士の資格取得を目指していたインドネシア人のソンティ・サルティカ・フタジュルーさん(26歳)が国家試験に合格した。
自国で看護師として病院勤務や訪問介護に携わってきたソンティさんは、経済の活性化を目指し、人、物、労働力、サービスなどの移動を自由化するEPAの制度を知り、「介護の専門知識と技術を学び、自身の経験を積み上げたい」と2008年に来日した。
杉久保南の高齢者施設に勤務し、利用者の食事や入浴介助などの仕事を続けながら、資格取得を目指していた。
「何度も嫌になったけれども、職場の人や利用者さんなど、周りで支えてくれた人のおかげで、何とか乗り切ることができました」。いまでは流ちょうに話すが、一番、苦労したというのが日本語だった。毎日4時間以上を割き、税金用語や法律用語も習得した。
試験に合格できなければ帰国しなればならないケースもあるが、この4月からは念願の介護福祉士として、これまで勤務してきた高齢者施設で利用者を介護する生活が始まった。「利用者の方から『ありがとう』という言葉をいただけることが本当に嬉しい。これからも頑張っていきたい」と抱負を語った。
全国で35人
厚生労働省の発表によるとEPAによる初の介護福祉士国家試験となった今回は全国で94人が受験し、35人が合格したという。また、県内では6人が合格している。
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