県立中央農業高校の養豚部と食品加工部の生徒がこのほど、横浜市内で開催された「日本学校農業クラブ神奈川県大会」で6部門全てにおいて最優秀賞を獲得した。同校によると、長年出場している中でも「全部門制覇」は珍しいことだという。現在、生徒たちは関東大会に向けて猛練習を重ねている。
農業系の学校が活動内容や研究成果を発表する同大会。生産・流通・経営(I類)と開発・保全・創造(II類)、ヒューマンサービス(III類)の3部門で、それぞれ団体の「プロジェクト発表」と、個人の「意見発表」がある。
I・II類では養豚部のメンバーらが出場し、団体・個人の4部門を勝ち取った。発表では日本の養豚農家が減少する中、生産効率の良い「ブランド豚づくり」の活動を披露した。
同部では市農業委員会と連携を図り、市内の休耕田を復元させ「飼料用米」を生産。また、並行して食品廃棄物となっている「ニシンかす」を利用した飼料の開発にも取り組んだ。これらを給餌した豚肉を企業とコラボし、全国で販売。生産コストの削減などを証明し、養豚農家普及への光を訴えた。この取り組みに自身の体験を交えた意見発表では、同部の石川莉凪さんと有馬はるかさんが最優秀賞に選ばれた。
III類では、食品加工部と、意見発表では同部の高橋駿之介さんが受賞。耕作放棄地を利用し小麦と大豆の二毛作を行い、地産地消や食育活動を行ってきた過程を紹介した。
同部では、高齢化などを理由に後継者不足に悩む農家の耕作放棄地を活用した小麦栽培を9年前から行っており、これに加え、昨年からは大豆の二毛作を開始した。これらを使用した「味噌・醤油づくり」を実施。食育講座を月1回開催し、2年間で多くの親子らに食育活動を伝えた。
選ばれたメンバーはきょう8月18日に栃木県内で行われる関東大会に県代表として出場する。
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