"高座スイカ"復活へ 綾瀬市吉岡 石井栄さんが試験栽培
戦後から綾瀬地域で栽培されていたものの、昭和50年ごろ姿を消した「高座スイカ」の復活に綾瀬市吉岡の石井栄さん(69歳)が挑戦している。
高座スイカ(品種名「富研号」)は昭和24年に奈良県から招かれた農業指導員、萩原氏により綾瀬へ持ち込まれた。綾瀬の特産品として昭和28年頃をピークに東京や横浜などで爆発的な人気を博したが、連作を嫌うなど栽培の難しさから生産は減少。昭和50年頃には市場から姿を消した。
皮が分厚く、スイカ特有の縞模様が無いのが特徴。舗装されていない砂利道を走っても、トラックの荷台で痛まないと称された丈夫さで、昭和30年に作詞された「綾瀬音頭」でも「投げて積もうかチョイト西瓜の名所」と歌われている。
かつての名産「富研号」を追い、昨年、市担当者が萩原氏の親族が経営する「萩原農場」を尋ねた。再び綾瀬の特産化をめざし、試験栽培の為その種を分けてもらうことが決まり、かつて高座スイカを栽培していた石井さんが名乗りを上げ、今回の挑戦が始まった。
吉岡の畑には300苗ほどが植えられ、現在は最初の花「一番花」が咲き始めの状態。これを摘花した後に咲く「二番花」が実になっていく。石井さんによると、順調にいけば7月中旬には収穫できる見込み。湿気などで病気になる可能性もあるため、これから注意が必要になるという。
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