東日本大震災で被災した宮城県名取市内で開業する精神科医・桑山紀彦さんが「被災地のいま」を撮りためた映像に自作の歌を組み合わるライブステージが、12月10日(土)に海老名市文化会館で上演される。
桑山氏は1989年にカンボジアとタイ国境の難民キャンプで救援活動を行って以来、アジアやアフリカを中心に50カ国以上を渡り歩き、医療支援を続けている。
厳しい環境下で懸命に生きる子どもや希望を絶やさない人々の映像を撮りため、自作の歌とともに紹介する舞台「地球のステージ」を96年からスタート。これまでに全国各地で2500を超えるステージをこなしてきた。
これまでは放浪の旅を経て、氏を海外支援活動へ導いた少女との出会いなどを描いた作品や、原爆投下から広島がどのように立ち上がっていったのかを描いた作品など、5つのシリーズで「世界のいま」を伝えてきたが、今回、上演されるシリーズの舞台は自身が活動の拠点としている名取市。
沿岸域に位置する同市にはあの日、最大で9・3mの津波が押し寄せ、911人が命を落とした。この地でクリニックを開業している桑山さんは震災翌日から、24時間体制で診療活動を続けている。
〜続編〜復興へ向けた「底力」描く
海老名市内では6月に東日本大震災発災直後の被災地を撮りためた「地球のステージ特別編」が上演された。
津波により壊滅的な姿となった街並みや、復興へ向けた被災地の様子が映し出され、報道されることのない「被災地のいま」を700人を超える市民が目の当たりにした。
今回のステージはこの続編となる復興編。被災した人々が立ち上がろうとする姿を通じ、その底力を伝える内容となっている。
当日は午前10時30分からと午後1時からの2回公演。定員は各300人(申込多数時は抽選)。入場料は無料。観覧申込は11月25日(金)までに市市民協働課【電話】046(235)4794まで。
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