金環日食 安全考慮で始業遅らす 市内小学校12校
173年ぶりに「金環日食」が観測される5月21日の公立小学校の始業時間が変更された。日食状態になる時間帯が登校時間に重なるため、観測会を催す中新田小学校を除く12校で通常よりも30分遅い9時から授業が開始される。
市内では午前6時過ぎから太陽が欠け始め、9時ごろまで日食状態が続く。7時30分ごろには太陽と月、地球が一直線上に並び、月の外側に太陽がはみ出したリング状に見える「金環状態」が観測される。
この時間帯に登校する児童が多く、空を見上げながら歩き交通事故に遭うことや、太陽を直視し目を傷める可能性があるため、児童の安全を考慮し、校長会が決定した。
中新田小は観察会
今回の日食では最も形良く真円の金環状態が観測できる「中心線」が市内を横断している。
この線上に位置する中新田小では、ほかの12校とは反対に始業時間を1時間半早め、全校児童と保護者を対象に観察会を催す。
中学校については始業時間の変更などは各校の対応に任されているが、有馬中学校では理科の授業の一環として校内で観察会を計画しているという。
市教委では今回の天体ショーが宇宙へ興味を持つきっかけになればと、市内の小中学校に通う全児童・生徒およそ1万1千人に観測用の組み立て式ピンホール望遠鏡を配布した。担当者は「次回、市内で観測できるのは300年後。望遠鏡で金環日食を楽しんでもらえれば」と話している。
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