東日本大震災による津波被害や原発事故の影響を受けた福島県南相馬市の子どもたちを招待し、海老名市内の子どもたちと交流を深めるイベントを市内に暮らす有志らが企画した。8月20日から2泊3日の予定で来海する南相馬の子どもたちと、それを受け入れる海老名の子どもたちに「思いきり遊び、何かを学んでもらおう」と実行委員会のメンバーは毎週、議論を重ねている。
南相馬市では放射能汚染の影響から震災直後から野外での遊びやスポーツが制限されている。2011年6月には「子どもたちをおもいっきり外で遊ばせてあげたい」と願う親たちが中心となり、子どもたちに野外遊びの場を提供したいという団体の窓口となる「南相馬こどものつばさ」が発足。昨年は全国各地で36の団体がこの活動に参加し、南相馬の子どもたちを迎え入れた。
この取り組みを知った東柏ヶ谷に暮らす福田博さん=人物風土記=(66)が、海老名へ南相馬の子どもたちを迎えようと、被災地支援活動の中で知り合った仲間とともに「2013夏・福島と海老名の子ども交流実行委員会」を設立。毎週、議論を重ねている。
「南相馬の子どもたちを招待するだけでなく、海老名の子どもたちとのつながりを持ってもらう」。ここに力点を置いた交流プロジェクトを通して「顔の見える関係」を作りたいと考え、「寺子屋合宿」に辿り着いた。
双方の子どもは中野の妙泉寺(三田村伸生住職)に8月20日(火)から23日(金)まで滞在。その間に中国や韓国などでも演奏を行っている和太鼓チーム「東柏太鼓」の演奏会やジュニアリーダズクラブによるレクリエーションゲームなどを通じて交流をはかる計画で、実行委員会では今後、市内の子どもたちやボランティアを募っていく予定。
詳しくはホームページ(http://kidscamp.corso-b.net/)または福田さん【携帯電話】090・2160・4352へ。
5千人以上が仮設生活
南相馬市によると、東日本大震災が起きた2011年の3月11日時点の人口と比べ、現在は約2万人が減少。5千人以上が今も仮設住宅で暮らし、市外への避難者は1万6千人を超えているという。
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