2016年が明け、本紙では内野優海老名市長に続き、「海老名商工会議所」の三田佳美会頭に新春インタビューを行った。三田会頭は、昨年を振り返ると共に今年の抱負などを語った(聞き手/本紙・横沢敦)。
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――まずは昨年(2015年)を振り返り、所感などをお聞かせ下さい。
「昨年10月29日に大型商業施設『ららぽーと海老名』が開業し、駅自由通路も開通して『海老名駅東西一体のまちづくり』がスタート致しました。今年3月に実現する小田急ロマンスカーの海老名駅停車に加え、首都圏へのアクセスが良い鉄道3線が接続していること、さがみ縦貫道路の開通などで市民の皆様にとりましては交通の利便性がますます良くなりました。今後は他の地域から人々を集客できる街に進化していくと感じております。
商工会議所の恒例イベントとなる『えびな商工フェア』には昨年2万人が来場し、農商工連携として取り組んでいる『えびな産地大豆(津久井産在来大豆)』を使用した味噌汁を2300杯提供し好評を博しました。また、出展企業の社会貢献として、売上の一部を社会福祉協議会の年末たすけあい基金等へ寄贈致しました。ほかにも、女性会が毎年福祉事業として高齢者施設などに寄贈している「ぞうきん一人2枚運動」等、商工会議所がイベントを通じて皆様と共に地域を盛り上げました」
――今年の課題、また取り組んでいく事業についてお聞かせ下さい。
「会員の大多数を占める小規模事業者の『個社支援』にも力を注ぎ、大型店や大企業と、地元の個店・地域の企業の”共存共栄”を目指し、『事業者が元気=強い経済』の構図を描いていきたいと考えております。強い経済の背景には地域の活性化が不可欠です。
多くの人が集まる『ららぽーと海老名』からの波及効果や回遊性も重要になります。日本の活力というのは地域に根差す小規模事業者が元気にならなければ、元気になりません。海老名は外から見ると、『大型店舗が賑わっていて良いな』と良く言われますが地元の商業からすると、それで喜んでばかりはいられません。自助努力はもちろん必要ではありますが、特色がないと伸びられない時代といえます。そうした背景を踏まえて、商工会議所では『個店の魅力』を披露できる場を提供していくことを考えています」
地域商店活性化へ 「まちゼミ」などを企画
――具体的な仕掛けがあれば教えて下さい。
今年度チャレンジしていく事業の一つに『まちゼミ』を計画しています。これは、商店主らが専門的な知識や技術を市民に気軽に伝授する企画で、商店街活性化策として全国で行われている事業です」
――来年度の他の事業について教えて下さい。
「大きな事業としては、『海老名市商工業活性化ビジョン』を作成していきたいと考えています。商業・工業主が、自分たちがどう活性化していくかを外部有識者のアドバイスをいただきながら、まとめていきたいと考えております」
――商工会議所内の事業があれば教えて下さい。
「商工会議所として『個社』支援等をしていく事は当然ですが、それを確かなものにしていくためにも職員のレベルアップを図りたいと思います。職員が会員から信頼されて、具体的なアドバイスが出来る事が一番望ましいと思っています。子どもたちの健全な育成を願って開催している「ハロウィンフェスタ」や「ジュニアフットサル大会」など、青年部の事業は地域からも高い評価を受けています。若手の活動は商工会議所内だけでなく、地域の活性化にもつながりますので、その若い方たちのアイデア、あるいは活力を商工会議所全体の活動に取り入れていこうという方針を打ち出しています。これからは青年部の発言や提案する場を多いに提供していく予定です」
――最後に「タウンニュース」と読者に対してメッセージをお願い致します。
「『タウンニュース海老名版』も昨年、創刊30周年を迎え、益々のご活躍を期待しております。商工業振興ならびに地域振興等、幅広い事業を行う海老名商工会議所としても、御社とともに地域に魅力を発信していければと思います。本年も行政や諸団体との連携を密にし、商工業者そして市民の皆様から『信頼され頼りにされる商工会議所』を目指して諸事業に取り組んで参りますので、皆様のご支援とご協力を宜しくお願い致します」
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