東京手描友禅の伝統工芸士、佐波古(さはこ)直明さん(座間市立野台在住)による個展「手描友禅作品展」が明日11日(土)から、ハーモニーホール座間1階ギャラリーで開かれる。
作家の個性が反映され、自由な作風が特長である東京手描友禅の工芸士として活動する佐波古さんは、模様の輪郭の白く細い線が特長の糸目友禅という技法を主に用いて作品を制作している。今回の個展では着物や帯、染め物作品を額に入れた染額などの作品約80点を展示する。
佐波古さんは高校卒業後、東京染色美術学院に進学。同学院を卒業した後、鎌倉で11年間修業を積んだ。そして、2001年に独立し、座間市内に「工房さはこ」を立ち上げると、地元で作品作りに励んだ。2年後の03年には染芸展で最高賞にあたる「東京都知事賞」を受賞している。
個展には郷土座間市を思わせるひまわりや大凧、神輿などをモチーフとした作品や都知事賞受賞作品のほか、娘や姪が着た羽織や振り袖など思い出の品も展示する予定。佐波古さんは「座間で手描友禅作品を作っている、私のような作家がいることを知ってもらえる機会になれば。気軽に見てほしい」と話している。
期間は19日(日)まで(13日(月)は休館)。開館時間は午前9時半から午後5時(最終日は4時)まで。入場は無料。問合せは座間市生涯学習課【電話】046・252・8476。
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