港北区版 掲載号:2011年1月20日号
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篠原の歴史をまとめた冊子「金子出雲と薬師如来」を発行した 村上 宥真(ゆうしん)さん 篠原町在住 69歳

郷土史に想像を膨らます

 ○…「篠原の歴史が詳しく書かれたものはこれまでなかった。だからこそ、子どもたちに伝え残したかった」―。新横浜プリンスホテルの裏手に中世に存在したとされる篠原城。その紹介と同地区の歴史をまとめた冊子を昨秋、発行した。大学教員や郷土史家、檀家などの寄稿文を一冊にしたものだ。奇跡的に現存する城郭や古くから言い伝えられる昔話など、多角的に地域の歴史が描かれている。

 ○…1986年、長福寺(篠原)本尊の薬師如来の体内から木片が見つかり、寄贈者が篠原城の城主・金子出雲であることが分かった。まだ城跡の場所が確定されていなかった当時、城が近くにあったという証拠となった。冊子編集にあたっては、自らも資料を集めるなど、奔走した。「攻める側にとって足場の悪い田と鶴見川で守る。天然の要害だったと思われます」。熱っぽく語る。

 ○…同寺の住職でもある。自身は3代目にあたるが、はじめから僧侶を目指してはいなかった。「すぐに寺を継ぐ気持ちになれず、最初は会社勤めをしました。そのとき、事故にあい”仏様からバチがあたった”かと思いました」と微笑む。改めて仏道に励んだという。縁があり、中学校の教師も長年にわたり、あわせて勤めた。様々な経験を積み重ねることで、さらに「徳」に磨きをかけていった。

 ○…幼少のころから郷土史研究会に所属し、昔の”いわれ”を聞いて回る歴史好き。今の趣味は各地の札所めぐりで、133か所をまわったほどだ。旧跡や地形から想像を膨らませる。「篠原の近くには鎌倉道があったと考えられており、『表谷(おもてや)戸』という字(あざ)の名称からも、かつて人が集まり文化が創られる地だったのではないかと思います」。心底楽しそうに話す。こうした探究心が郷土の歴史を解明する原動力となったようだ。
 

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