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港北区版 公開:2011年11月10日 エリアトップへ

食品衛生事業功労に対する厚生労働大臣表彰を受けた 前嶋 宏行さん 樽町在住 68歳

公開:2011年11月10日

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食の安全と喜びを守る

 ○…2003年に自身が樽町で経営する「食事処 さか本」が食品衛生優良施設として表彰を受けたのに続き、今回は食品衛生功労者としての表彰となった。1969年に港北区食品衛生協会に入会して以来(現在は会長)、行政と協力して飲食店に消毒方法などを指導し、食中毒撲滅を訴えてきたことが評価された。「お客様のため、今後もより一層気持ちを引き締めていきたい」と力を込める。

 ○…出身は信州・長野。農家で生まれ育った。農業高校に進学するが、そば屋になる道を選ぶ。「当時の農家は毎日お米が食べられないくらい、貧しかった。そんな中、祖母がたまに手打ちそばを作ってくれた時は本当に嬉しかった」と懐かしむ。”その味を人々に届けたい”と思い、そば屋の世界へ飛び込んだ。下積み時代、弟子入りした親方からの”叱られ役”だったが、持ち前の我慢強さで修業を積み、独立できるまでに腕を磨いた。「育ててくれ、開店資金まで工面してくれた。親方には感謝でいっぱいだね」と笑顔を見せる。

 ○…高度経済成長期に店を立ち上げたため、バブル期までは売上げは順調だったという。しかし、ここ数年の不景気に「このまま息子に継がせたら、かわいそうなくらい。なんとかしなければ」と試行錯誤する。愛読する経済誌や歴史小説にヒントを得ながら、顧客を飽きさせないために、新メニューや限定メニューを打ち出すなどの創意工夫をこらす毎日だ。

 ○…「お客さんからの”おいしかった”という一言が一番うれしい。それがやりがいです」。出汁の味は開店以来、一貫している。「少しでも変わるとお客さんには分かる。気が抜けないね」と話す。企業や工場が多い土地柄のため、店は昼時になると労働者や会社員の癒しの場となるという。食の安全を重視しながら、食べることの喜びや幸福感を提供し続けるため、さらに精力的に活動していく考えだ。
 

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