港北区版 掲載号:2011年11月24日号
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横浜ベイスターズからドラフト5位指名され、入団した 乙坂 智さん 横浜高校3年 市内在住

「プレーで感謝を伝えたい」

 ○…「望みは叶いました」米国人の父親譲りの青く澄んだ瞳でまっすぐに前を見つめる。「横浜ベイスターズ」からの5位指名。校内の合宿所でチームメートとともにその瞬間を待った。「指名は嬉しかったけど、仲間が一緒に見守ってくれたことがもっと嬉しかった」。先日、無事入団も果たした。

 ○…家族のすすめで野球を始めたのは小学1年生の時。友人とともに地元の少年野球チーム「オール上郷」に入った。6年生の時に甲子園の舞台で活躍する横浜高校を見たことがその後の運命を変える。「横浜高校に行きたい」。中学時代はこれまで何人ものプロ選手を輩出している「中本牧シニア」に所属するも、「全然練習していなかった」と苦笑い。身内から「3年間球拾いだろう」と言われ、自らもそう思いながらも、一般入試で横浜高校へ入学、野球部の門を叩いた。

 ○…名監督に名コーチ、頂点を目指して全国から集まってきた仲間―。周囲はとにかく練習熱心だった。負けじ心で練習を重ねると「ある時、バットにボールが当たるようになった」。憧れの先輩に混ざっての練習試合、大事な場面で幾度となく快音を響かせた。思いがけず、1年生の秋に掴み取ったレギュラーの座。「天狗になっていた」というその時に助言を与えてくれたのが当時の主将、現在ベイスターズで活躍する筒香嘉智選手だった。「生き方を教えてもらった」と尊敬し、以後その背中を追ってきた。ドラフト後も「先輩に迷惑をかけず、礼儀をしっかり」と心強いアドバイスをくれたと打ち明ける。

 ○…ベイスターズは一番身近で応援していたチーム。指名を受ける以前から球場に足を運ぶと高校での活躍を知るファンから「ベイに来て」と声をかけられることがあった。「自分がいるのは周囲の人のおかげ。野球はプレーで感謝を伝える素晴らしい仕事だと思う」。抱えきれない”感謝”を白球に乗せ、ハマの空に放つ日も、そう遠くない。
 

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