港北区版 掲載号:2011年12月22日号
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横浜マラソン大会ハーフマラソンの部で2連覇を果たした 清谷(せだに)公紀(こおき)さん 市内在住 21歳

陸上人生を”完走”

 ○…重大な決意は誰にも言っていなかった。「この大会を最後に陸上競技に一区切りつける」。昨年も優勝したこの大会で、納得してレースを終えたかった。狙っていたタイムではなかったが、「とにかく優勝できてよかった」。大会後、家族に決意を述べると、びっくりされたが、これまで支えてくれた家族に優勝を贈ることができ何より嬉しかった。

 ○…中学時代は野球部に所属。校内マラソンで上位に入り、全国にも出場する陸上部の顧問に度々誘いを受けていたが、断り続けた。荏田高(都筑区)に進学後、隣に座った友達から誘われ、軽い気持ちで入部したのが陸上人生の始まり。「強豪校というのも後に知ったんです」。素人がついていけるほど、練習は甘くはなかった。しかし、負けん気に火がつき、悔しさから全体練習後に自主練習を行い力をつけた。高校最後の駅伝ではエース区間を任されるまでに成長。「努力は決して裏切らなかった」

 ○…横浜マラソン大会の直前、15年一緒に生活していた愛犬ジョンが亡くなった。「何も手につかなかった」。練習に身が入らず欠場も考えたが、悲しむ家族のためにも、優勝して元気づけようと出場を決めた。大会前日には、「力を貸してくれ」と愛犬のお墓参りをした。「ジョンもどっかで見ていてくれたと思います」。ジョンのほかに、勝ちたい理由がもう一つあった。「祖母の誕生日がすぐだったので、優勝をプレゼントしたかったんです」。家族にささげる優勝となった。

 ○…たまプラーザのバイト先には自身が大きく取り上げられた記事が貼られている。友達からも数え切れないほどの祝福をもらった。「大会では沿道から大きな声援をもらった。いろんな人に支えられてここまでくることができた」。恩返しの意味も込めて、公務員になることを決め、現在は大学のほかに塾にも通う。陸上人生は完走を果たしたが、第二の人生はスタートをきったばかりだ。
 

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