県政報告98 知恵をしぼって「元気回復」! 県議会議員 民主党・かながわクラブ はかりや珠江(たまえ)
平成25年、新しい年がスタートしました。
今年は巳年。「巳」という字は、蛇が冬眠から覚めて地上にはいだす姿を表しているのだそうです。蛇は脱皮をするので「復活と再生」を象徴するとも言われています。巳年にあやかって「元気回復」の年にしていきたいものです。
さて昨年は、オリンピック・パラリンピックで日本選手が大活躍。山中博士がノーベル賞を受賞するなどの明るいニュースがありました。しかし景気の低迷や貿易収支の悪化など経済面では厳しい状況が続きました。さらに近隣諸国との外交や東日本大震災の復興、エネルギー政策の転換等難しい宿題もあります。
神奈川県政においても厳しい台所事情の中で、県民サービスの低下を招かないように知恵を絞らなければなりません。
黒岩県政のこれまでの取組みと、新年度の県政の話題を取り上げます。
*24年の黒岩県政
就任2年目にあたる昨年は、黒岩知事が初の通年予算を編成し、「いのち輝くマグネット神奈川」を実感できるような年にしたいと表明。知事選出馬の時に訴えていた新エネルギーや医療分野に加え、「子ども・外交・観光」などを重点に置き、「黒岩カラー」を出すことに心を砕いた一年だったように思います。
「新こども戦略」として、保育所や育児サービスを充実、いじめ撲滅のための「いのちの授業」を実施しました。神奈川ゆかりの外国人をネットワークし「かながわ国際ファンクラブ」を結成するなど、海外からの企業誘致や観光客数の増加にも力を入れました。
*どうなる?緊急財政対策
黒岩知事は自らを本部長とする緊急財政対策本部を設置し、外部の有識者などの知恵を集めて財政の抜本的な見直しに着手しました。「県有施設や補助金の全廃」というショッキングな発表で、多くの県民や団体、市町村から不安の声が寄せられています。
県議会では、こうした声を受け止め、福祉や医療分野などについては特に慎重に検討するよう求めてきました。
12月の議会では各施設・補助金の検討状況が報告されました。
県有施設は、これまで通り継続するもの、規模を縮小するもの、地元の市町村に移譲するもの、廃止するものなどに区分され、多くは25年度中にさらに検討して26年度以降に検討結果を反映する方向です。
「県立公園がすべてなくなってしまうのか」というお尋ねもありますが、多くは地元市町村への移譲という方向性が出されており、公園そのものがなくなるわけではありません。地元市町村との十分な協議が必要です。
その他の施設についても、あり方や運営の方法を見直し、効率的な業務運営を目指すとしています。各県立施設は設置の目的にそって運営されています。工夫もせず、時代にあわないやり方で運営しているものは改善すべきです。しかし博物館や美術館のように不採算であっても存続するばき施設もありますから、県民の皆さんの意見には耳を傾けなければなりません。
また各種の補助金についても、一律に全部をなくすということではありません。これも24年度で廃止するもの、25年度から見直すもの、26年度以降見直すもの、継続するものと区分して調整が進められています。
財政難を乗り越えるためには、県民の皆さんの理解と協力が必要です。廃止や削減によって、弱い立場にある方々にしわ寄せがいくようなことがあってはなりません。新年度予算の審議にあたっては県民サービスの低下を招くことのないよう、努力をしたいと思います。
また皆さんの意見や要望は、陳情などの形で議会に提出することもできます。
*鎌倉の世界遺産登録
初詣などで毎年鎌倉に出かける方も多いと思いますが、今年は特別な年となります。「武家の古都・鎌倉」がユネスコの世界遺産候補として正式に推薦され、現在登録に向けた調査などが進められており、今年の6月ごろには結果が発表される予定です。
初詣客の多い鶴岡八幡宮以外にも、鎌倉は見どころがいっぱいです。鎌倉彫りや茶道の体験、写経など伝統的な文化に触れることもできます。
私は、一年の無病息災や心願成就と共に、鎌倉の世界遺産登録決定もお祈りしてきたいと思っています。皆さんもいかがですか。
「新しき年の初めの
初春の今日降る雪の
いやしけ吉事
大伴家持」
今年も降り積もる雪のように、良いことが重なりますようお祈り申し上げます。
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