25周年を迎えた「薬膳健康づくり研究会」の会長を務める 青木 祐子さん 大倉山在住 74歳
みなぎる生きる力
○…中国医学の理論を取り入れ、日本食をベースとした日本型薬膳の普及を目的とする「薬膳健康づくり研究会」に、設立2年目で入会。入会時の会員は10数人だったが昨年6月には約300人を数えるまでに成長した。今年は25周年を迎え「アットホームな雰囲気が自慢。周囲のみなさんや仲間たちに支えられてここまでこれた」と感謝の気持ちを常に忘れない。
○…中学生時代に周囲から、「これからの時代は女性も手に職をつけておいたほうが良い」とアドバイスを受け栄養士の道へ。同会入会以前、薬膳という言葉は耳にしたことはあったが、目にしたこともなかった。入会後初めて見た薬膳は「普通の野菜炒め」といった印象だったが、生薬以外の食材を体調などに合わせ組合せて調理し、病気予防などにつなげるという奥深さに「追及したい」と魅力を感じ、のめりこんでいった。自身、手足の冷えなども改善した。
○…結婚後に都内から大倉山へ。「道路はデコボコ。予防接種を受けに行く時、子どもをおぶって田んぼのあぜ道を歩きましたよ」と、当時を振り返る。「小さい時から花は好き」と話すように、40代になり子育てに余裕がでてきた頃から、地域の園芸教室へ通うようになった。そこでは、普段何気なく育てている草花が薬草だったことに気づかされた。「日々勉強になっています」と笑顔を見せる。
○…会員の年齢層は幅広く40代から80代まで。若い会員の入会を喜ぶとともに「毎年総会で多くの方に15年表彰を贈っています」と、定着率にも胸を張る。11月19日には市社会福祉大会で、会がボランティア活動の功労が認められ市長表彰を受ける。季節や個々の体質などに合わせた食材を使いバランスのとれた薬膳料理を「もっと普及させたい」と強く願う。自身はもちろん、薬膳を通して”生きる力”を周囲に振りまいていく日々は、これからも続いていく。
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