県政報告133 平和の大切さ次世代に 県議会議員民主党・かながわクラブ はかりや珠江
日ごとに春らしさが増してくるのは、うれしいものです。
今回は2月25日の本会議での一般質問を中心に取上げます。
*戦後70年の節目に
戦後生まれが人口の8割を占めるようになり、戦争の記憶や記録が風化し始めています。私は県においても、戦後70年の節目に「戦争の悲惨さ」や「平和の尊さ」を再認識するための取組みをするべきだと考え、会派としての代表質問と、私の一般質問の両方で、この問題を取り上げました。
県立歴史博物館(みなとみらい線馬車道駅)では、慶応大学日吉キャンパスにある日吉地下壕を取り上げた特別展「陸(おか)に上がった海軍」が開催され大きな反響を呼んでいます。
戦時の状況を未来に伝えるこうした「戦争遺跡」は、歴史の証人として、戦時の神奈川を知る上で大変貴重ですが、民有地にあるものは開発等で失われる可能性が高まっています。
そこで代表質問では、「戦後70年を迎えるにあたっての知事の認識」と「戦争遺跡の保存・活用」について質問。知事からは「戦争を2度と繰り返してはいけないということを次世代に伝え、希望に満ちた心豊かな社会を実現することは私たちの責務だ」との答弁を得ました。また戦争遺跡についても教育長から「文化財保護審議会」で検討のテーブルにあげる旨の前向きな姿勢が示されました。
また私の一般質問では、70年を経て戦争体験を語って下さる方が少なくなってくるため、戦時中の神奈川の生活を伝える記録や資料を県が「アーカイブ」として、収集することの重要性を訴えました。戦争を体験された方々はこれまでも「語り部」として、学校などに出向いて自らの辛いご経験を伝える努力をして下さいましたが、そうした取組みをDVD化しておくことで、多くの県民の皆さんにも伝えることができます。これについても図書館等の社会教育施設で、戦争を風化させない取組みをしていく意義を認識し、収集について検討、戦争や平和について考えて頂く機会の提供に努めるとの答弁を得ました。
*県立図書館の再整備
県立図書館は「緊急財政対策」の取組みの中で、当初「閲覧・貸出機能の廃止」という方向が示され、多くの県民の皆さんから存続を危惧する声が上がりました。その後の検討の中で、知事は県立図書館の将来像として、「知の拠点」として「文化的なにぎわいに満ちた魅力あふれる図書館」「圧倒的なマグネット力のある図書館」をめざすという方向を示しました。今回は具体的にどのような機能や設備を考えているのかを明らかにするよう質問しました。
答弁では利用しやすい環境の確保や、利用者同士の交流ができる場づくり、資料展示や講座開催などのソフト面の充実を図ることが打ち出されました。
*グローバル人材の育成
世界で活躍できるグローバル人材の育成のためには、外国語教育の充実や、日本文化や異文化への理解、コミュニケーション能力・積極性などを育む教育が必要。しかし海外留学者数は減少傾向です。海外留学は、語学のみならず、視野を広め、海外から日本を見る貴重な経験となります。そこで留学支援の拡充と、外国語が苦手な生徒に対する取組みについて質問しました。
これに対し、留学については、海外留学の拡大を図ること、新たな留学支援制度の創設を検討すること、ネイティブスピーカーの授業時間を拡充することなど取組みが前進しました。
手話言語条例や食品異物混入についても質問。今後の県の取り組みを注視していきます。
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