７月１日付けで港北歯科医師会会長に就任した 米山 敏之さん 篠原西町在住 52歳
溢れだす責任感
○…「これまで先輩方が作り上げてこられた伝統と格式を継承しながら、区民の健康を守っていく」。70年続く同会の19代目会長に就任し、気を引き締める。任期は２年。区内の医師会、薬剤師会との連携を図りながら歯の衛生週間行事などで口腔ケアの重要性を訴える啓発活動に力を入れる考えだ。市内18区中で１、２を争う会員数を誇るが、価値観が多様化する中、更なる会員増強の取り組みも怠らない。「一歩いっぽ着実に進んでいきたい」
○…生まれは横須賀。小学生時代、放課後は海に潜ったり田んぼでザリガニを採ったりと自然の中で育った。「人と関わることも好きで、友人関係を大切にし、正義感が強い方だった」と振り返る。大学は、親の勧めもあり、地元の神奈川歯科大へ。大学院を卒業後、勤務医などの経験を積み95年に篠原西町で米山歯科クリニックを開業した。モットーは他の歯科医に見られても恥じない治療。「歯科治療を通して身体の健康を本気で守る」と力を込める。幼少期からの正義感は責任感に変わっているようだ。
○…開業と同時に入会し、地域医療に従事してきた。区内に妻の実家があったことで港北区には馴染みがあったが「右も左もわからなかった」と苦笑い。学術委員会に約10年所属し、先輩会員からの助言を受けながら学問的・技術的スキルを高めてきた。「私は歯科医師会に育てられた」。プライベートでは国内外への旅行で気持ちをリセットする。現在大学に通う長男は同じ道へ進もうとしている。「強制したことはないけど、やっぱりうれしいね」と目尻を下げる。
○…現在会員数は約１６０人。現会員にとっても今後入会を希望する歯科医師にとっても「これまで以上に価値のある組織にしていくことが使命」と捉える。そのために、今後も自ら積極的に汗を流していく方針。「会員相互の結束を高め、区民から信頼される会をつくっていく」
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