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港北区版 公開:2015年7月16日 エリアトップへ

県政報告138 県民生活の向上にむけて 県議会議員 民主党・かながわクラブ はかりや珠江(たまえ)

公開:2015年7月16日

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 高校野球神奈川県大会が11日から始まりました。今年はどんな熱戦が展開されるのか、楽しみですね。応援していきましょう。

 応援に熱中するのは良いとして、気温の急上昇で「熱中症」にかかりやすい時期でもあります。重症化すると命に関わることもあります。水分・塩分の適切な補給を心がけましょう。

 今回は、7月13日まで開かれていた県議会第2回定例会の報告を中心にお伝えしていきます。

*ガソリンべーパー対策

 「ガソリンベーパーって何のこと?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。これはガソリンが蒸発して気化した蒸気のこと。ガソリンスタンドでの給油中にも発生しており、PM2・5などと共に光化学スモッグの原因物質にもなっているのです。

 欧米ではすでに対策が進んでいますが、日本ではこれまでのところガソリンベーパーの発生を抑える対策ができていません。

 私の所属する「民主党・かながわクラブ県議団」では、この問題に早くから着目し、これまでも議会で対策強化を度々訴えてきました。それが功を奏してか今回の補正予算では、ガソリンベーパー対策に有効な「ORVR車」の普及啓発のための事業費800万円が盛り込まれることになりました。

 「ORVR車」は、給油時、走行時、駐車時のあらゆる場面でガソリンベーパーを回収し、車の燃料として再利用できる大型の回収装置をつけた車です。海外輸出用の車には装着されていますが、国内では義務づけがありません。そこで、「ORVR車」の効果や普及の必要性を多くの方に知って頂き、国の義務づけの早期実現をめざそうと取組みをスタートさせることにしたのです。

 県では条例等により工場などから排出される大気汚染物質の濃度や総量を規制したり、ディーゼル車から排出される粒子状物質(スス)を抑制する取組みを行い、成果を上げてきました。

 しかし健康被害のある「光化学スモッグ」の原因物質を抑制するためには、さらに自動車等から排出される有害な汚染物質を減らしていかなければなりません。県はこのように広域的な課題を解決するため、県内の各自治体と協力しながら国に対して必要な政策の提言を随時、継続的に行っています。

*動物保護センター建設

 県では動物愛護推進のため平塚にある動物愛護センターで、飼えなくなった動物の引取りや、犬・猫の譲渡会等の保護事業を実施しています。ボランティアの皆さんとの協働で、25年度に犬の殺処分をゼロに、26年度には猫の殺処分もゼロにすることができており、マスコミ報道も盛んに行われました(政令市・横須賀・藤沢を除く県全域)。

 今回の補正予算では動物愛護センターを動物愛護の拠点として新たに整備するための調査設計費や、センターの建設資金に充てるために寄付を募って必要な資金を積み立てるための条例等が提案されました。しかし課題もあります。30年までに11億円を目標にしていますが、仮に集まらなかった時の対応が定まらないことや、特定企業などによる大口寄付が今後の施設運営や行政運営にマイナス影響が出ないようにしなければなりません。

 建設までの間もボランティアの皆さんの活動を支援することや基金を動物愛護のための幅広い事業に活用できるよう付帯意見を付けて私たち民主党は賛成しました。

*大涌谷周辺の火山対策

 大涌谷では6月30日に警戒レベルが3に引き上げられ、想定火口域から実質半径1キロの範囲が立ち入り規制となりました。皆さんご承知の通りだと思います。これにより、さらに多方面に影響が及ぶことが心配されています。人的被害ゼロが第一であることは言うまでもありませんが、隣接する小田原・湯河原、伊豆方面の観光客も減少しているとのことで、地域経済の振興という面から心配があります。正確な情報発信と観光客に対する不測の事態への万全な対策を図ること、事業者への緊急融資や雇用に関わる支援策などにも力を入れるよう強く要望しました。

*青少年の健全育成

 県内の少年非行の件数は年々減っていますが、低年齢化や凶悪化は進んでいる現状があります。夏休みは子どもにとって成長の機会であると共に、非行の入り口となるような誘惑にさらされやすい時期でもあります。私が所属している「青少年問題協議会」では、今年度「かながわ青少年育成・支援指針」の改定にむけた審議を進めることになっています。未来を担う青少年のために、より良い指針になるよう、皆で知恵を絞り、充実したものにしていく考えです。

 これからも県の様々な課題解決に向け頑張っていきます。皆さんのご意見・ご希望を是非お寄せ下さい。
 

神奈川県議会議員 はかりや珠江

TEL:045-546-1491
TEL:045-210-7620

http://www.hakariya.org./tamae

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