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港北区版 公開:2016年3月17日 エリアトップへ

「寄り添い型学習支援」で約100人の子どもたちの高校進学をサポートした 武藤 啓司さん 菊名在住 81歳

公開:2016年3月17日

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認めた上で伸ばす個性

 ○…生活保護世帯などの小中学生の学習支援を行う市の事業を担っている。貧困世帯では高校進学さえ後回しにされる現状を知り「進学は”夢”と考えてしまうのは悲しい」との思いで事業に賛同。2011年から自身が理事長を務める『楠の木学園』で受け入れている。『進学先で楽しんで通っている』との噂が耳に届くと「やっぱり嬉しいね」と目尻を下げた。

 ○…事業開始当初、小学校低学年で習う九九の計算もままならない中学生に出合い「愕然としたのを覚えている」と振り返る。そこから見えてきたのは、家庭の事情でしっかりとした教育が受けられずに将来の希望や可能性を断たれてしまう子どもたちの姿だった。「それはいけない」という信念を胸に受験科目の学習支援を根気強く続けた。間違いを指摘するのではなく「失敗して良かったね」と声を掛けながら、その後の成功や成長を褒める指導に注力してきた。「失敗は成長する上でのひとつの経験。わからなかった部分がわかると目の輝きが増すんです」

 ○…実家は静岡の魚屋。高校卒業後は稼業を手伝っていたが父親と喧嘩し、家を飛び出した。友人の下宿先から予備校に通い、横浜国大に進学。幼少期に戦後の民主主義の影響を受けた経験から「日本の民主主義を後世に伝えたい」との思いで教師の道を歩むことに。教師生活37年、「常に子どもと同じ目線で」をモットーに寄り添ってきた。発達障害や不登校で悩む父母の『子どもの特性を理解してくれる学校を作ってほしい』といった声を受け設立した学園は現在23年目。”自信を培う学び舎”として多くの生徒を送り出してきた。

 ○…学習支援事業も学園も、異なる個性や特性を認めながら良い部分を伸ばしていく点では共通する部分がある。「生きる力を養うために、できる限りのことをしてあげたい」。そう語る瞳の奥には、次世代を担う子どもたちの明るい未来が映し出されていた。

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