港北区版 掲載号:2017年5月25日号 エリアトップへ

地元福島の子どもたちの「ふくしま こども たからもの写真展」を行った写真家 おがわ てつしさん 篠原西町在住 40歳

掲載号:2017年5月25日号

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好きを再認識する

 ○…福島を忘れないでくれ――。東日本大震災発生から約2カ月後、地元福島に帰省した時に友人に言われた言葉がきっかけだった。人がいるべき場所に誰もいない、町中が静まり返っていた故郷の現状を目の当たりにし、「震災や原発のことを風化させてなはらない」と考え、子どもたちの宝物をテーマに2011年秋から約1年をかけて写真を撮り続けた。

 ○…河原や裏山で秘密基地を作って遊ぶような活発な少年は、中高ではサッカー部で汗を流した。高校教諭の父の影響もあり、教員免許取得を目指し大学進学を機に上京した。入学と同時に写真部に入部。入学祝いに父に買ってもらった一眼レフカメラで、ファインダー越しに見た被写体は現像すると印象が変わった。「いい意味で思い通りにならず、自分の想像を超えていった」と話すように、徐々にその魅力に没頭していった。卒業後は写真家の道を選び、都内のスタジオで働きながら技術を磨いた。その後は国内外で作品を発表し続けている。

 ○…30歳で結婚、3年前に港北区民に。都心への便が良く、妻の出身地である横浜で戸建てを探していたが、決め手となったのは富士山が見えたこと。「周囲が山に囲まれている故郷を思い出してほっとする」と一言。休みの日は2人の子どもと”秘密の場所”で昆虫を採集。自宅で一緒に標本にする作業も大切な時間だ。幼少期に走り回った小川や山は立ち入り禁止区域にはなっていないが、皆自主的に規制し子どもたちの声は聞こえてこない。込み上げた思いが「悔しい」と溢れ出た。

 ○…自身にとって写真は「好きなものを好きと再認識する作業ができるもの。何気ない日常の理解を深められるのが魅力」と語る。これまでに延べ50回の写真展を開催してきたが、区内では初。「協力してくれた周囲の方に感謝」。今後は身近な人たちに作品を広めていく考えだ。

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