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港北区 人物風土記

公開日:2018.09.06

200回を迎えたお笑いライブ「ツナコメ」の主宰者で芸人
箸休め サトシさん
綱島西在住 37歳

綱島の笑いを司る

 ○…綱島でひたすらネタを披露しつつ、絶賛修行中。お笑いライブ「ツナコメ」は9月で200回を迎える。思い返せば「つまらない、出て行け」と言われたこともあった。しかし1、2人しか来なかった客席は、今や老若男女で賑わっている。「よくここまで来たなぁ」と呟く口ぶりには、その苦労が滲み出ていた。

 ○…お笑いの世界に足を踏み入れたのは9年前。会社員をしていた頃、養成所を記念受験した。「緊張で張り詰めた部屋が、自分のネタによって笑いに満たされている。その快感が忘れられない」。これが芸人を始めたきっかけ。駆け出しの頃は温浴施設でのサウナ芸人とデイサービスの営業を両立していた。「この頃から一日の睡眠時間は2〜3時間だけ」というから驚き。ツナコメのチラシを配っていた際に県警の目に留まったことから、「お笑い防犯軍団」としての活動も開始。県内の小学校や公民館で詐欺や誘拐の啓発も行っている。

 ○…東横線沿線の街を一つずつ回って活動拠点を探していた頃、初めて綱島に降り立った。庶民的で温かみのある雰囲気を見て、「ここにしよう」と決めたそう。今ではすっかり街に溶け込み、観客ともそうでない人とも杯を酌み交わしている。「綱島を歩けばすぐに顔見知りに会っちゃいます」と人脈は果てしなく広い。綱島人はお笑い通が多め。「分かりやすすぎる笑いはダメ。あるある大喜利は特に好評です」

 ○…ヘビーなサウナ好きで水風呂、大気浴と交互に5セット入るのが定番。「ボケーっとしてフィンランドの森の中にいるみたいになる」といたずらっぽく笑う。芸人として目指すのは「老若男女にウケるネタを作ること」。ツナコメという修業の場で鍛錬しつつ、お茶の間を沸かすべく奔走し続ける。

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