県政報告190 透析患者への災害対応をきめ細かく 県議会議員 はかりや珠江
今回も、第3回定例会一般質問のご報告です。
*慢性腎臓病の怖さ
慢性腎臓病(CKD※県HP参照)は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の悪化により、腎臓の機能が衰えることで発症し、重症化すると人工透析に至る大変怖い病気です。
患者数は、成人の8人に1人にあたる約1300万人で、発症頻度の高い病気です。早期に発見し、適切な治療を受けることで重症化を予防できますが、状態が悪化しても自覚症状がないため、気づいた時には重症化している場合も多く、全国で年間約3万9千人が新規に透析導入となっています。
*重症化予防の啓発を
人工透析は、生命を維持するために人工的に血液のろ過を行うもの。週に3回程度、1回約4時間を要する透析治療のため、生活や仕事等に大きな影響が出ます。今回の質問では、重症化についての理解や危機意識の不足を指摘し、県民の皆さんに確実に伝わるよう普及啓発にどう取り組むのか、知事の見解を尋ねました。
知事は、CKDの重症化予防には、早期発見・早期治療が重要であること、専門家とも連携して効果的な方法を検討すると述べ、医療関係者や市町村とも協力していく姿勢を示しました。
*災害時の人工透析は?
人工透析は多くの電力と水を要する治療です。そのため災害時にライフラインが途絶えると、透析ができなくなるのです。北海道では先日の地震で、道内全域の295万世帯が停電。東日本大震災では、東北3県で約2万人の透析患者が正常な透析を受けられませんでした。もし災害で神奈川全域が停電になると、1県だけで約2万人の透析患者が「いのちの危機」にさらされます。
県では、災害時の透析可能施設を把握し、県民に情報提供するため「災害時透析患者支援マニュアル」を策定、訓練も実施していますが、参加は全透析施設の半分程度。災害拠点病院等の自家発電設備のある病院には、透析患者以外の重症傷病者も搬送されてくるため、他県と連携しての透析対策も重要です。
質問では、人工透析患者の災害対策について、認識と今後の対策、患者の不安解消にどう取り組むかを尋ねました。
健康医療局長からは、透析専門医や市町村の意見も聞き、実態に合うようなマニュアル改訂や、患者の不安解消に向けて患者団体からの意見も聞きながら対策を検討していく旨答弁がありました。
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県議会HP「インターネット議会中継」では、本会議の録画を視聴できます。私の質問は9月20日です。是非ご覧下さい。
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