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港北区版 公開:2024年3月14日 エリアトップへ

3月24日開館、港北区民文化センター(ミズキーホール)の館長を務める 小野 明男さん 川崎市宮前区在住 67歳

公開:2024年3月14日

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施設づくり、皆さんとともに

 ○…開館が間近に迫り、今、胸にあるのは「『期待通りの施設』と思っていただけるかどうか」。ミズキーホールの整備を待ち望んだ音楽家や団体から寄せられる熱意に応えようとの一心で、準備を進めてきた。「文化芸術の発信拠点として、街の賑わい創出に貢献するため、コンサートや演劇、落語会など、たくさんの人に来ていただける魅力ある企画を立てていきたい」と表情を引き締める。

 ○…区民文化センターの館長職は、緑区に続いての就任。施設の知名度向上や、地域の拠点として人と人をつなぐ役割を果たそうと尽力した経験を、ここでも存分に生かすつもりだ。地元スーパーと連携したPRにも着手し、「楽しみが大きい。皆でwinwinの関係が築けたら」。

 ○…練馬区出身。小学生高学年から夢中になったのが、蒸気機関車(SL)の写真撮影。八高線のSLに始まり、中学・高校の長期休みには、仲間とともに北海道から九州まで、その姿を追い続けた。登山用ザックにスキーズボン、三脚を背負い雪の中を絶好のポイントを探し回る。「登り勾配だと、いい感じに煙が出るんだ」。大学時代に訪れた東南アジア等で貧困の実態を目の当たりにし、「この現状を広く伝えたい」と新聞社に入社した。新施設のオープニング企画ではSDGsがテーマのドキュメンタリー映画を上映予定で、貧困や環境問題、気候変動などを題材に定期開催も見据えている。

 ○…「木の温もりが感じられ、差し込む光は明るい。鶴見川や残された緑など、街と調和している」と施設がすっかりお気に入り。そこに集う多くの人の笑顔も自ずと脳裏に浮かぶ。「出演者も観客も、皆さんのための施設。一緒に文化の拠点をつくっていきたい」

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