県政報告 79 防災対策 スピーディーに対応を 県議会議員民主党・かながわクラブ はかりや珠江(たまえ)
サッカー女子W杯で、なでしこジャパンが初優勝しました。彼女たちの勝利は、震災で沈みがちな空気を吹き飛ばし、私たちに大きな感動と勇気を与えてくれました。優勝の原動力になったのは、被災地で復興に立ち上がる人たちの姿だったとのこと。心を一つに粘り強く戦う姿は本当に素晴らしかったと思います。神奈川県ゆかりの9選手も大活躍。本当にうれしいニュースでした。
* * *
さて今回は、県議会第2回定例会の「震災対策調査特別委員会」の取組みを中心に報告致します。
*緊急課題を精力的に
東日本大震災の発生に伴い、スピーディーに対応しなければならない電力対策や地震防災対策など緊急性の高いものについて、6月補正予算が可決されました。
電力対策としては、太陽光発電設備の導入や社会福祉施設への非常用自家発電設備の整備、また地震防災対策では、帰宅困難者対策として県内主要駅や主要ターミナル駅周辺の県立施設への備蓄物資の整備、県有施設の耐震化などが主なものです。
「震災対策調査特別委員会」では、課題が多岐にわたり緊急性も極めて高いため、正副委員長で協議し、可能な限り日程を確保して精力的な調査を実施してきました。第2回定例会中には5回の委員会を開催し、放射能による影響や電力不足対策、液状化・津波対策など喫緊の課題を取り上げました。
ハード面での対策が大切なのは言うまでもありませんが、いかに被害を小さくできるか、安全に避難するかといったソフト面のきめ細かい対策も大変重要になります。
高齢者など災害弱者への支援、防災教育や防災訓練のあり方、自治体間の連携を深めるなど、さらに県民の皆さんの安心につながる対策を充実させていきたいと思います。
*かながわ金太郎ハウス
足柄山の「金太郎」は、神奈川県のマスコット的存在として有名ですね。気は優しくて力持ちの「金太郎」、実は被災地支援に一役買っているのです。
7月24日、岩手県の遠野市に「かながわ東日本大震災ボランティアステーション遠野センター」がオープンしました。そのニックネームが「金太郎ハウス」。被災地支援に参加する多くの県民ボランティアの活動をサポートするために設置されました。定員は40名で、男女別の広間に無料で宿泊することができます。ボランティアのための情報収集や発信、活動のコーディネイトのほか、被災地までの送迎バスの運行や食事の手配、シャワーの提供などを行うことになっています。
県ではすでに被災地までの交通費の負担軽減のため、バス協会の協力の下、ボランティアバスの運行を実施しています(参加費4000円。詳細は県のHPで)。「金太郎ハウス」でさらに活動の充実を図れるものと思います。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|