港北区宅建防犯協会 会長に就任した 小泉 正さん 菊名在住 66歳
生まれ育った地元へ尽力
○…自治会・町内会と連携し、ひったくりや盗難など地域での防犯活動を行う港北区宅建防犯協会の２代目会長に先ごろ就任。「前会長から直接指名を受けました。これまでの方針を継承し、防犯に少しでも手助けをしたい」と話す。発足してから６年目。区内の不動産会社３００社から成る同会をとりまとめていく。
○…各不動産会社が管理する物件での空き巣や盗難の発生を未然に防ごうと立ち上がった同会。発足時から副会長・会計を務め、発展に力を注いできた。地域住民に対し防犯対策を指導する講習会などの防犯キャンペーンも、今では毎秋区内各地区で開催している。「当初は苦労しました。菊名・篠原の連合町内会などに何度も足を運び、打ち合わせをし、なんとか実現することができました」。その後綱島、大倉山など区内各地域に広げていった。
○…生まれも育ちも菊名。「昔は畑や田んぼばかりでしたが、高度経済成長とともに発展してきました」。長年、菊名のテニスクラブの経営に携わってきたが、１９８９年に不動産会社を起業。「簡単なことではないと思いましたが、古くから付き合いのある周りの方々に助けられました」と振り返る。感謝の気持ちを示そうと地域活動に積極的に参加。港北消防団で本部部長も務める。また、菊名お囃子保存会のメンバーとして、神社の祭礼で獅子舞を披露するなど、活動は多岐にわたる。
○…「最近では地域住民に自宅窓用の補助錠を配布したことが、空き巣件数減少につながったという実績も聞き、非常にうれしい」と目を細める。「昨今、振り込め詐欺事件も発生している。警察とも連携し、注意を呼びかけたい」。生まれ育った地元への思いを胸に、恩返しを続ける。
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