県政報告105 DV被害者支援、充実を 県議会議員民主党・かながわクラブ はかりや珠江
暑さが厳しくなり、熱中症に注意が必要な時期です。特に乳幼児や温度に対する感覚が弱くなる高齢者の方は熱中症にかかりやすいと言われています。めまいや立ちくらみ、体のだるさ、大量の汗など、初期症状に気づいたら、涼しい場所で体を休め、スポーツドリンクなど水分を補給しましょう。
*DV相談、過去最高に
DV(ドメスティックバイオレンス=配偶者等による暴力)による痛ましい事件が県内でも発生しています。県内の公的機関に寄せられた24年度のDV相談件数は7740件。前年度に比べ約20%増加しており、過去最多となりました。実際にはさらに多くのDV被害が発生していると推測されます。
県ではこれまでも「かながわDV被害者支援プラン」を策定し、DVの防止や被害者の保護に取組んできました。しかし相談数の増加に加え、事例の深刻化・複雑化も進んでおり、支援の一層の充実が必要となっています。今年度は計画の改定作業が行われるため、充実・強化が図れるよう働きかけていきます。
*どんなことがDVなの?
「夫や恋人など親密な関係にある、またはあった男性から女性にふるわれる暴力」をDVと言います。殴る・蹴るなどの身体的な暴力はもちろん、大声でどなる、脅す、無視する、交友関係を監視する、生活費を渡さないなどの行為が複雑に絡み合って繰り返し行われ、暴力によって弱い立場にある女性を支配、コントロールしようとするものです。長い間「単なる夫婦げんか」で個人的な問題と見過ごされてきましたが、日本でもDV法が制定され、家庭内の暴力でも犯罪になることが明確に示されたのです。
*これからの課題は?
県・県警等では女性への暴力相談窓口を設けています。相談者の安全確保や秘密保持を徹底し、さらに安心できる相談体制を築かなければなりません。被害女性の一時保護や自立をサポートするしくみなども整備されてきました。しかし被害者それぞれが難しい課題を抱えており、よりきめ細かで切れ目のない支援体制が求められます。また被害者を支援する人材の育成や、加害者の立ち直り対策も課題です。
さらに最近は若い人の間で、交際相手から受けるDV=「デートDV」も増加。当事者双方がDVだと気づいていない場合も多く、未然防止にむけた中高生への啓発も大切です。
男女がそれぞれの能力を発揮し、心豊かに暮らせる社会をめざして努力を重ねていきたいと思います。
DV相談窓口
かながわ県民センター
【電話】045・313・0745
かながわ女性センター
【電話】0466・27・9799
|
<PR>
|
|
|
|
|
|