ベトナムの日本語学校を支援する 藤澤 敏(さとし)さん 綱島東在住 70歳
ベトナムとの架け橋に
○…「なぜ行くのかと尋ねられたら、子どもたちから求められているからかなあ」。経営労働コンサルタントをベースとした会社を経営する傍ら、(一財)日本・ベトナム文化交流協会の専務理事として10数年に渡り、ベトナム社会主義共和国の首都・ハノイにある日本語学校で文化交流や教育支援を続けてきた。来春に予定している訪越が実現すると、ベトナムの土を踏むのは50回目となる。
○…7人兄弟の末っ子として長野県ですくすくと育った。「どうしてお前はここを出ていくんだ?」と父と兄に説得されたが、東京で起業したいという夢を叶えるべく高校卒業後に上京。故郷と違いあまりの人の多さに”今日は祭でもあるのか”と尋ねたことも。日本出版販売(株)に就職し、31歳で社内の労働組合執行委員長に。40過ぎで(一財)出版文化産業振興財団の初代専務理事に着くなどしてきた。53歳で退職後、「何か社会に貢献できることがしたい」と考えていたところに同協会から「活動を手伝ってくれないか」と声が掛かり、携わることとなる。
○…最近は少し控えているが、幼少期に千曲川で覚えた釣りは趣味の一つ。同僚だった妻と結婚し綱島に住みはじめて40年以上になるが、結婚後に妻の実家である島根県で定置網漁を体験。美味い魚に出合い、また、ほとんど飲めなかった酒も義父に付き合い強くなったという。ここ5年の日課は週2日のグラウンドゴルフ。約30人のメンバーとプレーを楽しんでいる。
○…ハノイの学校に初めて視察に行った頃は700人ほどだった学生が現在3倍以上になり、「日本人教師を増やしてほしい」と学校側から要望がでているという。今後は介護や医療の分野において”人材が欲しい日本企業”と”働きたいベトナム人”とのマッチングに注力していく。春には日本の桜を見て楽しむ花祭りを現地で予定。今後も日本とベトナムとの架け橋を築く活動は続いていく。
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