「港北公会堂の緞帳」についての講演を行った、日吉の森文化財団の学芸員 田邊 陵光(たかみつ)さん 下田町在住 52歳
400年のバトン、後世に
○...公会堂のステージ幕である緞帳は1978年に制作された。人間国宝・芹沢銈介が描いた下絵4点のうち3点は、運営する日吉の森庭園美術館で展示されている。実は、同氏に制作を依頼したのは祖父・泰孝さん。講演では、身近にいたからこそ知る緞帳誕生への関係者の思いなどを伝えた。「港北の歴史を見守ってきた緞帳に愛着を持ってもらえれば」
○...地元で400年続く田邊家。敷地内には、長い歴史を生き抜いた緑豊かな自然が広がる。地域の近代化も進む中「自然に囲まれた日吉・下田の原風景を保存したい」と11年前に法人を設立。また、祖父が収集した珍しい海外の民族品や、農をテーマに芸術家として世界各地で活動した父・光彰さんの作品を展示した記念館や美術館も開館した。「作品に込められた、自然や平和への祖父や父の思いも伝えたい」と始めたガイドは来館者からも高評価。「日々の喧騒を忘れ懐かしさや親しみを感じられる場として楽しんでもらいたい」
○...下田町で生まれ育った。池での鯉取りや、流行のキン肉マン消しゴムやヨーヨーを楽しむ「普通の昭和っ子だったよ」と少年時代を回顧する。大学卒業後は大手通信建設会社に就職。サラリーマン経験は「大変な思いもたくさんしたけど、財団の設立や運営に役立つスキルもたくさん学べたよ」。コロナ以前は、父の作品がある世界各地を「大切に管理してもらえるように」と訪問。「残すは北極。大変な所に作品を遺してくれたもんだ」と微笑む。
○...財団として「背伸びはせずに細く長く」をモットーに、地域に愛される存在を目指す。「積み上げてきた400年の歴史のバトンをつなぐのが自分の役目」と十四代目としての強い責任感を口にする。
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