双子の母としてオンラインの「多胎ファミリーコンサート」を開催する 安士 百合野さん 横浜市在住 35歳
音楽と声で元気を届ける
○…劇団四季出身で様々な公演やスクール講師を務める。自身も双子の母として、２０２１年からオンラインで同コンサートを主宰。「日本で多胎児を出産するのは１％ほど。共有できない悩みを抱えることも多い中、音楽を通じ楽しみと交流の場をつくりたい」
○…中１で初めて見た劇団四季に感動し、中高は音楽部に所属。音楽大学を卒業後、23歳で憧れの四季に入団し『ライオンキング』でデビューした。「客席から登場する冒頭で、間近で拍手をもらえる瞬間が好き」と４００以上のステージに。26歳で退団後も舞台で全国を巡りながら、大学在学中から取り組む声優も兼業。音楽の教材ＤＶＤでは歌い方指導と作中のキャラクターボイスを務めるなど二足の草鞋を履きこなす。２０２０年の出産時、ＳＮＳで三つ子の母のコントラバス奏者・木村亜由美さんと出会い、同コンサートを始めた。親同士の座談会や「ミルクやオムツも２倍３倍と消費するから」と育児で使う消耗品の抽選会も。「衣装や小道具にもこだわり、毎月アイデアを考えるのが楽しい」
○…公演で全国を巡る際の息抜きは、大好きな温泉。「露天風呂で自然と一体化した気分を味わうのが好き」といい、お気に入りは群馬の万座温泉だ。２歳の双子は元気盛り。「取り合いでケンカになるから、おもちゃは全部２個揃えるの」と家に帰れば母として子育てに奮闘する。
○…最近では、コンサートの座談会で互いに子育ての近況報告をするように。「公園のママ友のように、新たな居場所になってきたのかな」と20回を超えた活動への手応えを語る。「歌唱と声優の両方ができるのが自分の強み。今後も色んなことにチャレンジしていきたい」と二刀流でまい進する。
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