クラウドファンディングを使い、妙蓮寺に新しい子育て支援施設を設立した 丘山 亜未さん 港北区在住 46歳
母子の悩みを笑顔に変える
○…乳幼児教育の教室に加え、気軽に親子が集える地域の子育て施設を作りたいと、年明けからクラウドファンディングに挑戦した。支援者を招いて行った先月の内覧会では、多くの花と祝福の声が贈られた。「サポートに感謝。笑顔で親子が集える場所にしたい」
○…大手企業の経理部門を複数経験し、2010年に第一子を出産。「泣き続けて寝ることもできず苦しんでいた」という娘の姿を前に、自身も心身ともに追い詰められたという。そんな苦境が乳幼児の発達や育児を学び始めたきかっけだ。「自分の気分転換にもなるから」と近所のママ友を自宅に招きベビーマッサージ教室を始めると、問合わせが瞬く間に広がり、気づけば仕事を辞め都内のスタジオで教室を開講していた。また、モンテッソーリ教育の資格も取得。同教育の育児法で「初めて長女が泣かずに眠れた」といい、「子どもへの愛情は当然、正しい理解や接し方を知ることも必要」と子育てのコツを伝えている。
○…出身は川崎市。絵本や母親の読み聞かせが大好きな少女だった。現在も読書は生活の一部で、「趣味が仕事のようなものだから」と休日も教育書を読みふける。二人の愛娘は小学生に。企画好きの姉妹は、クリスマスや誕生日には「ゲームなどを盛り込んだパーティーを開催してくれる」と我が子の成長を嬉しそうに語る。
○…自宅から始まった子育て支援は10年を超えた。常に大切にしてきたのが、抱える悩みや取り巻く環境に関わらず、誰もが訪れやすい場所づくり。「お母さんに抱かれて来た子が元気に成長した姿を見れるのが幸せ」とやりがいを語る。座右の銘は「笑う門には福来る」。親子の笑顔溢れる施設づくりは始まったばかりだ。
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