「地域発防災ラジオドラマコンテスト」で優秀賞を受賞した「The 災防具」の代表 栗原 正文さん 柏尾町在住 51歳
地域に伝えたい「絆」
○…「地域の絆をつくる」―。このキャッチコピーに魅かれ参加した「防災ラジオドラマコンテスト」。「やるからには上を」と取り組んだ結果、1月中旬に優秀賞受賞の知らせが届いた。「本当に良かった。皆で大喜びした」。ドラマを作れたのは、グループだけの力ではない。「『地域の絆』があったから付いてきた結果」と満足げな表情を浮かべる。
○…ドラマは区民や消防団、エフエム戸塚など様々な人たちが連携して耳の聞こえない少年を救出するストーリー。コンテストに参加したのは、以前、エフエム戸塚の番組に出演した時に知り合ったパーソナリティーに声を掛けられたのがきっかけ。メンバーを増やそうと、消防団の仲間に声を掛けた。すると、集まったメンバー以外にも、他の消防団員や自治会、消防署も協力してくれた。
○…消防団には、町内の人に誘われて26歳の時に入団。今日まで続けてこれたのは「自分の街は自分で守る」という信念を持っているから。「若いころに迷惑をかけたこともあったけど、地元の人たちは今でも良くしてくれる。その人たちや、その子ども、孫に何かあった時は絶対に助けなければならない」。顔がきゅっと引き締まる。横浜市の消防団員数は年々減少傾向にあるが、「消防団が街で認められる存在になれば自然に増えると思うよ。子どもたちの憧れになれるような背中を見せていきたいよね」と前向きだ。
○…柏尾町の和菓子店「くりはら」の三代目の顔も持つ。配達により、地域の人と触れ合うことも多い。「戸塚って開けてきたけど、やっぱりどこか人情味があるんだよね。よそに行って、戻ってくると戸塚の独特な風を感じる」。地元に対する思いは人一倍だ。ラジオドラマには、そんな愛すべき地元の絆をさらに深めたいというメッセージも込められている。「あのキャッチコピーがあったから、参加を決めた。もっともっと、地域の絆が広まるといいね」
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