3月で3年目を迎え、あす18日に定例会を開催する「童謡を唄う会 杉の子」代表 柴田 美嘉さん 吉田町在住 50歳
歌でよみがえる”あのころ”
○…月に一度、定例会を開催してきて丸2年。「3年目と思うと、あっという間。早かった」と振り返る。童謡を唄う会は戸塚公会堂などで開催しており、その季節に合った歌を参加者全員で歌うスタイル。参加者=会員だが、歌に没頭してほしいという思いから、会の運営や事務仕事は柴田さんを中心とした6人のメンバーで担う。毎回約150人の会員が集まるが、「もっと会員さんを増やしたい」と意欲的だ。
○…童謡というと、「子どもが歌うもの」と思う人もいるかもしれない。しかし、童謡や叙情歌には、経験を積んだ今だからわかる良さがあるという。例えば、家族が離れ離れになってしまう子どもの心情を歌った、野口雨情作詞の「十五夜お月さん」。「子どものころは知らずに歌っていたけど、今ならその辛さがわかる」。実際に、昔を思い出して涙を流す会員もいるという。誰もが歌える童謡は、「さらりと深いことを言っている」ところも魅力のようだ。
○…3歳からピアノを習うなど、物心ついた時から常に音楽がそばにあった。5歳の時に児童合唱団「音(おと)羽(わ)ゆりかご会」に入団。歌は当時から大好きで、同会では「みかんの花咲く丘」を歌った、故・川田正子さんのもとで歌を学んだ。彼女の「カナリアみたいな声」に憧れた。音楽家として場数を踏んだ今でも、「先生の声には全然及ばない」。大学では声楽を専攻し、卒業後も合唱団に所属するなどして、音楽一筋の道を歩んできた。
○…活動の場は戸塚以外にも、座間や横須賀と幅広く、手帳には毎日の予定がびっしり。童謡を歌う時には、歌の時代背景なども解説するため、下調べも欠かさないが、パソコンが苦手で資料作成には苦戦しているそう。しかし、どんなに多忙でも、「良い歌を歌う」。その一瞬の幸せがあるからこそ頑張れる。まだ自分の歌声には納得していない。「死ぬ間際まで歌っていたい」。さらに磨きをかけていく。
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