「とつか区民活動センター」のセンター長に就任した 田辺 由美子さん 名瀬町在住 60歳
人との出会い、大切な財産
○…市民活動団体を活動希望者などに紹介する「とつか区民活動センター」のセンター長に4月1日、就任した。開所して3年目の同センターには現在、255団体と99人の個人が登録している。センター設立前に、同じ役割を担っていた「戸塚プラザ」で働き、同センターを運営しているNPO法人の立ち上げから関わってきたが、それは自然な流れだったと振り返る。
○…市民活動に興味を持ったのは約8年前、区が開催するパソコン講座の講師募集案内を見つけた時だ。大学卒業後から、パソコンのシステム開発をし、友人と3人でコンピューター関連の会社を設立した経験もあったことから、「自分ができることで、誰かの役に立てるのであれば」と応募。この講師のグループに加わったことが、後の活動へつながるきっかけとなった。
○…06年2月、その日は55歳の誕生日だった。土砂降りの中、パソコン講習に使う場所探しのため、戸塚プラザへ。この時出会ったのが、前センター長である内山郁子さん。温かく迎えてくれた内山さんの明るい人柄と豊富な話題に引き込まれ、約2時間話し込んだ。「あの時は、寒さから開放されたこともあってか、心からホッとしたんです」と、思い出すと笑顔がこぼれる。そして、話の終わりに内山さんから差し出されたのが、戸塚プラザのスタッフ募集用紙だった。
○…30年以上住む名瀬町では、子ども会の役員や青少年指導員などとして地域活動にも取り組んだ。「仕事で出会えないような人と出会えることが、とても楽しかった」。それは今も同じ。人との出会いで新しい知識を得られ、経験につながる。「出会いは、人生でとても大切な財産になります」。これからは、さらに多くの人をつなぎ、地域コミュニティーづくりの一端を担う存在を目指す。「何かやりたいけれど、何をしたらいいか分からない。そんな人はぜひ、一度相談に来てほしいですね」
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