6月1日付で戸塚区薬剤師会の会長に就任した 石渡 章文さん 平安薬局(川上町)開設者 52歳
動くとき、向き合うとき
○…8年ほど前、自身が開設者を務める薬局の経営が落ち着いてから戸塚区薬剤師会に入った。5年前から会の役員を務め、2年前には副会長に。そして今年会長を務めることになった。会では、法改正などで情報の更新が早い薬剤師の世界で会員が乗り遅れないよう日本薬剤師会から伝えられた情報を、余すところなく皆と共有する。高齢者に飲み合わせや服用量の重要性を認識してもらうために老人会にも出向く。
○…出身は東京都。2002年、それまで先輩と経営していた小田原の薬局を辞め、戸塚に移って平安薬局を開業した。「(戸塚を)選んだというよりは、ある人が戸塚でやってみないかと声をかけてくれたので」ときっかけを語る。薬剤師としてできる社会貢献を考えながら、地域の患者さんとまめなコミュニケーションをとることで「共育関係」を築く日々とのこと。
○…祝日以外は薬局を営業しているため、目下の課題は時間がないこと。隙間の時間を見つけては体を動かすようにしている。スポーツはすることも見ることも大好きで、薬局から家まで数十分かけて歩くことも。ジムのプールを利用したり、自転車で坂を上るヒルクライムに挑戦したりもしている。「ヒルクライムのメッカ、秦野のヤビツ峠にもよく行く。きついけれど達成感もひとしお」
○…「学校薬剤師をもっと知ってもらいたい。薬学生も知って驚く」と制度の認知度向上を願う。戸塚区薬剤師会は横浜市から要請をうけて、地域の小中学校の環境検査を行う。その項目は給食の調理室の衛生検査からプールの水質チェック、教室の照度確認まで。東北地方太平洋沖地震では経験と知識を生かして、避難所の体育館という慣れない生活下での健康管理に貢献し、日本薬剤師会から感謝状を贈られた。「会の活動もそうだが、薬剤師の仕事自体が地域貢献。メリハリをつけながらやっていきたい」と語った。
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