森林インストラクターとして名瀬で里山の保護活動などを行っている 田中 真次さん 鳥が丘在住 65歳
身近な自然に、感動探し
○…森林インストラクター、森林セラピスト、環境カウンセラーなどの資格を生かしながら、小学校に出張し環境教育の授業を行ったり、神奈川県内で自然観察会の案内人を務めたり、とつか区民活動センター情報誌に寄稿したりと、動き回る日々。「非営利」「身近」をモットーに、子どもにも大人にも、自分が住んでいる周りの自然に関心を持って「発見・感動」してもらいたいという思いで活動している。これまでの経験を生かし、今新たに取り組んでいる計画が、名瀬町の「里山」整備だ。
○…「里山というのは、日本人の生活の原点」と熱を込める。日本の昔話や童謡の中で描かれる、生活と密着していた森林の姿に思いを馳せ、里山整備に着手。名瀬町に住む地主から、所有しているものの放置している森林を有効活用したいという相談があり、昨年12月から間伐を始めた。地主や森林インストラクターなど当事者だけでなく、地域住民が山林の保全・保護を行っていけるような「里山のモデルケースづくり」が狙いだ。「今後は名瀬がライフワークになりそう」と期待を込める。
○…福岡生まれで、大学進学をきっかけに上京。東京都でしばらく暮らしていたが、当時勤めていた会社の先輩の新築祝いで訪れた戸塚を気に入り、移り住んだ。社内の山歩きの会の代表を務めたことなどから、早期退職後のセカンドライフは自然に関わることをしようと決めた。インターネットや新聞のチェックはもちろん、本を読んだり講演会に足を運んだりと自然に関する知識を集めることにも力を入れる。
○…今年4月には名瀬の森林保護を行う任意団体を設立予定。「今は(木が生い茂り)真っ暗な場所だが、明るくなるにつれて色んな発見もできそう」と嬉しそうに話す。「特別名所に行かなくても、身近な自然の中に、発見と感動がある。その楽しさを多くの人と共有したい」
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