オリジナルのデコパージュ作品の展示会を開催している 土井 芳枝さん 上矢部町在住 68歳
作品に「可愛さ」詰め込む
○…紙に描かれた可愛らしいイラストを丁寧に切り抜いてコラージュし、生活雑貨などに貼り付けていく――。何の変哲もないものを華やかにさせる「デコパージュ」を20年にわたり行っている。現在、40点ほどの作品を吉田町の地域交流施設で展示中だ。「公での披露は初めて。色んな人に見てほしいなぁ」。愛らしい表情で話す。
○…制作のきっかけは、娘が持ち帰ってきた美術館のパンフレット。「紹介されていたデコパージュが素敵で、一目惚れしちゃった」。すぐさま教室を探し通い始めた。ものづくりが得意だったこともあり、めきめきと上達。次第に型に囚われない作品づくりに目覚めるように。「可愛いものが好きだから、それを最大限に表現したくて」と、スマホケースに大好きな猫をあしらったり、木箱に花柄を装飾したりと自由自在。絵が剥がれないよう50回ほどニスを塗る作業にはさすがに骨が折れるというが、「完成品を見るとわくわくする」とにっこり。生み出される作品には、追求し続けた“可愛さ”がぎゅっと詰まっている。
○…会場の「ふらっとステーション・とつか」では、ボランティアとして働いている。「内気な性格だったのに、地域の人と顔見知りになってから話すのが好きになった」と、通う中でおのずと社交的に。今回、そんな馴染み深い同所で、自宅に眠っていた作品を披露しようと思い立った。「夫も展示の準備を手伝ってくれたの」と嬉しそうだ。
○…涼しげな水色のスカーフに白い耳飾りと、いでたちも華やか。「最近はビーズアクセサリーづくりにもはまってる」とおしゃれをとことん楽しんでいる。「いつかデコパージュ作品を売る小物屋さんを開きたい」。そんな夢を抱き、これからも乙女心をくすぐる作品をつくり続ける。
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