区内を中心に活動する「お絵描き工房 光」の代表を務める 山田 環さん 汲沢在住 56歳
”幸せな絵”を広めていく
○…粉状にしたパステルを、コットンで伸ばしたり叩いたりしながら描く手法が特徴の絵「パステルシャインアート」。この講座を今秋から区内施設で開始し、生徒数を徐々に増やしている。「”世界一優しい”といわれるこの絵を、見たり描いたりしてほしい」
○…元々絵を書くのは得意ではなかったというが、2年前にたまたま出会ったパステルシャインアートは「はじめから上手にできた」という実感があった。教室に通い、当初は気のおもむくまま描いていただけだったが、没頭する姿を見た講師からインストラクターになることを勧められる。「この絵を多くの人に伝えられるなら」と指
導者資格を取得。地域に
ねざした教室を作ろうと同団体を立ち上げた。「完成した時に『こんな奇麗なんだ』と泣く生徒がいたりする。団体を作ってよかった」
○…「じつは体育会系」というとおり、学生時代は卓球や陸上など様々な競技で関東や全国大会に出場していた。「体育教師を目指していたこともあったのですが、水泳が苦手で断念しました」と照れ笑い。30代半ばには昔憧れていたテニスを始め、5年後には年代別の市民大会で優勝するなど「熱中すると徹底してやらなくては気が済まないたち」だそう。けがを機にスポーツから離れたが、「他に熱中できるものがほしい」と求めた末にたどり着いたのが今の活動だった。
○…誰でも出来ることが特徴というパステルシャインアートだが、指導側となると課題も多い。「簡単に描いてもらうためのアイデアを考えるのはとても難しい。まだまだ自分も教えてもらうことがたくさん」と自身も教室に通う。指導者としての高みを目指し、絵で幸せになる人をこれからも増やしていく。
|
<PR>
|
<PR>