日本選手権水泳競技大会のバタフライ女子200mに決勝進出するなど活躍する 水口 知保さん 上矢部町出身 19歳
記録達成の瞬間求めて
○…日本一を決めるバタフライ女子200mの大会で決勝争いをした一人。初の東京五輪選考会で「まったくコントロールができないくらい緊張した」と結果は8位、2分10秒47と自己ベストから0・81秒離された。その一方で直前までは自己ベストを次々更新。現在は8月の関東学生水泳選手権、10月の日本学生選手権に向けて調整中で、大舞台を経た今後の泳ぎに期待がかかる。
○…上矢部町に生まれ、年長のころに喘息持ちの姉が水泳を始めると、後を追うように泳ぎを始める。東戸塚のスポーツクラブでは友達と夢中になって楽しみ、小学3年生でバタフライが得意種目となった。中学3年時からは本格的に競泳選手を目指すため、都内のクラブに移籍。迎えた高校1年のインターハイでは全国4位と輝かしい結果に。しかし楽しさから一転、「とにかくきつかった」と振り返るように、その後は思うように結果が残せず、自己ベストを更新できないまま高校卒業を迎えた。
○…転機は明治大学進学時。「環境を無理やり変えるため」と練習場所そばの目黒区でひとり暮らしを始めた。大学の水泳部にも所属し、全員が勝利を求め一丸となる熱い思いに触れ、「久しぶりに水泳が楽しいと思った」。以来毎日6千から7千mを泳ぎ切り、昨年末の日本選手権では2年8カ月ぶりに自己ベストを更新。「結果が出る瞬間、やってる自分にしかわからないくらいうれしい」と声を弾ませる。
○…たまに帰る実家での愛犬との時間や、母の手料理が癒しのひととき。今後控える大会に向けて練習を重ねる日々だが、将来の引退後も見据えて経済学を専攻し、勉学に励む一面も。「笑顔が一番」が合言葉で「毎日の練習をむらなくがんばる」と目標を語った。
|
<PR>
|
<PR>